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「子どもと部下には無条件の愛が必要」と世界的教授

ビジネススクールIMD ギンカ・トーゲル教授/ワーママの働き方、子育て、リーダーシップはどうあるべきか(前編)

 ワーキングママでも、自信を持って新しいことに取り組み、自分のキャリアと子育てを両立させていくことはできるのでしょうか。
 この重要なテーマについて、女性のリーダーシップ論が専門で、一週間100万円の研修を受けに行くファンが世界中にいる人気教授、スイスのビジネススクール・IMDのギンカ・トーゲルさんに日経DUAL羽生祥子編集長がインタビューしました。


ギンカ・トーゲルIMD教授。「組織行動とリーダーシップ」の研究と教育に従事。企業の女性幹部が職務でより成功し、 自信を持って責任を果たしていけるように指導する「Strategies for Leadership」プログラムのディレクターも務める

羽生 日経DUALは共働きで子どもを育てているママとパパを対象にしたメディアです。

ギンカ・トーゲル(以下、トーゲル) 私は「DUALカップル」を、収入源が2つあると意味の「ダブルインカムカップル」と、夫婦2人ともキャリアアップを目指している「DUALキャリアカップル」に分けて考えています。日経DUALの「DUAL」はどちらですか?

羽生 日本には子育て中の「DUALキャリアカップル」はまだ少ないので、DUALキャリアかDUALインカムかといえば、多数派はDUALインカムになります。しかし、目指したいのは「DUALキャリア」ですね。

『LEAN IN(リーン・イン)』を書いたフェイスブック社のCOO、シェリル・サンドバーグのように、結婚して仕事もして子育てもして、高いキャリアまで持てるのは、日本ではごく一部の特別な人だけ。仕事と家庭と子どもがあり、さらにキャリアまで望むのは、「欲張り過ぎ」という見方が世間にも女性自身にもあるように感じています。

トーゲル そのように感じる必要はありません。女性は仕事と家庭と子ども、すべてを持つことができます。ただ、すべてを同時に持てない時期があることは確かです。

 子育て中のDUALキャリアカップルが、同時期に同じようなキャリアを歩もうとするのは無理があります。今は夫婦どちらのキャリアを優先すべきか、話し合って判断しなければなりません。

7歳以上の子どもがいると、家族の満足度が下がる理由

羽生 日本ではまだ夫のキャリアを優先する夫婦がとても多いです。日本以外の国では、子どもがある年齢に達するまでは、例えば入学前の0〜6歳までは母親はキャリアにブレーキをかけ、父親のキャリアを優先したほうがいいというような典型例はありますか。

トーゲル 家族全体の満足度について研究した結果を見ると、子どもが0〜6歳までは家族の満足度が高いのに、7〜11歳くらいになると満足度が低くなります。

 5、6歳くらいまでの子どもは、愛情を注いでもらえれば、その相手が誰なのかは気にしません。ママでもパパでもおじいちゃん、おばあちゃんでも乳母でもいいんです。ですが7歳を超えると、子どもは誰から愛情を得ているのか非常に敏感になります。「愛情をくれているのはママではない」など。ですから、7歳以降は親との対話が大切になります。

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