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中川李枝子 みどり保育園のクリスマス会

子育て・教育

中川李枝子 みどり保育園のクリスマス会

劇は子どもを成長させるのと同時に、私にお話の書き方も教えてくれました

『ぐりとぐら』や『いやいやえん』など、数多くの童話で知られる中川李枝子さんが、働くママやパパの悩みに答える『ママ、もっと自信を持って!』。今回は中川さんが保育士として働いていたみどり保育園のクリスマスについて教えていただきました。

Q.みどり保育園のクリスマス会について教えていただけませんか?

 先日、子どもが通う保育園のクリスマス会で『いやいやえん』の中の「くじらとり」を劇にして、みんなで披露しました。一生懸命に演じる子ども達がとても印象的でした。『いやいやえん』は保母時代に書かれたお話だそうですが、中川さんが保母をしていたみどり保育園のクリスマス会はどんな様子だったのか、教えていただけませんか。

A.みんなでオリジナルの劇を披露。子どもも私も勉強になりました

──今回はいつもと少し違った内容の質問です。みどり保育園は中川さんが都立高等保母学院(当時)を卒業してから17年間、保育士として働いていた保育園ですが、クリスマスはどう過ごしていたのでしょうか。

 みどり保育園のクリスマス会では、毎年、子ども達が全員出演の劇を披露していました。オペレッタのような、といっても出演者に合わせた台本です。台本は私が書いて、曲は保育園で音楽を教えてくれていた、幼児の音楽教育を専門とする私の友人、熊谷隆子さんが作曲してくれました。そして劇が終わると、お母さんも一緒に食事会。楽しかったですよ。

 当時の私は、俳優さん(4、5歳児)20~30人とエキストラ(2、3歳児)10名あまりをかかえたみどり保育園の座付き作家でした。

──オリジナルの劇というのは大変そうですが、準備はいつごろから始めるんですか。

 夏休みが終わったころから準備を始めます。座付き作者の私はまず子ども一人ひとりに合わせて台本を書く。私がノートを広げていると、子どもが「あ、先生、劇作っているんでしょ?」と寄ってきてね。分かったような顔をしてのぞき込むんです。


中川さんがみどり保育園の子ども達のために作った劇は『こどものためのたのしい劇集』として発行されたこともある

──目に浮かぶようです。それにしても、夏休みが終わってすぐというのは、ずいぶん早くから始めるんですね。

 早いと思うでしょう? でも、手間ひまたっぷりかけて進めるんです。途中で必ず中休みも入る。子ども達が飽きて嫌にならないようにね(笑)。

 絶対無理はしない。あくまで遊びです。大切なのは、あせらず、ゆっくり、楽しみながら、無理せず進めること。11月いっぱいで、セリフや動き、歌を覚えられれば上出来です。子ども達にとって、このけいこも大事。「お母さんに見せる本番」に向かって行き着くまでの練習が、ある意味、「本番」以上に大切なんです。

 みどり保育園では、まだセリフを覚えていない段階から、衣装、お面を着け、セットを作り、立ちげいこに入りました。だから本番までの3カ月間に、お面がぼろぼろ、セットはガタガタになる。本番前にそれを修繕したり作り直したりするのはいつものことでした。

 セリフは口うつしで子ども達に伝えます。決してやり直しはせず、台本の始めから終わりまでを通してやります。けいこは一日一度、二度はやりません。特訓なんてもってのほか。子ども達がやりたがっても、そのやりたい気持ちを明日に持っていくことが大切なのです。

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