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女性管理職のほうが「良きリーダー」になりやすい

ビジネススクールIMD ギンカ・トーゲル教授/ワーママの働き方、子育て、リーダーシップはどうあるべきか(後編)

 ワーキングママの働き方やリーダーシップについて、 一週間100万円の研修を受けに行くファンが世界中にいる人気教授、スイスのビジネススクール・IMDのギンカ・トーゲルさんに日経DUAL編集長がインタビューしました。

 今回は女性管理職のリーダーシップが主なテーマ。トーゲルさんは「女性は男性よりも、部下をうまく育成できる良きリーダーになれる可能性が高い」と説きます。その理由とは……。

 働き方をテーマにした前編記事「『子どもと部下には無条件の愛が必要』と世界的教授」も併せてご覧ください!


ギンカ・トーゲルさん
スイスのビジネススクール・IMD教授。「組織行動とリーダーシップ」の研究と教育に従事。企業の女性幹部が職務でより成功し、自信を持って責任を果たしていけるように指導する「Strategies for Leadership」プログラムのディレクターも務める。女性リーダーの活躍推進に、「女性自身に対する啓発・教育」「(男性経営陣、マネジャーを含む)組織側に対する啓発・教育」の双方の観点から自らのライフミッションとして取り組んでいる

社会が女性に対して「パーフェクト」を要求する

羽生 先ほど女性と男性では、ロールモデルの捉え方が違うというお話を伺いました。女性は仕事も価値観もプライベートも、すべて完璧にそろっている人をロールモデルに求めてしまうと。

ギンカ・トーゲル(以下、トーゲル) その通りです。だからロールモデルになるような人が少ないのです。多くの女性はロールモデルを見つけたら、その人のある部分ではなく、その人全体を追い求めようとします。

 女性に対してパーフェクトなものを要求する傾向は、どの社会にもあるように思います。学校教育の中にもあります。女性はいつもすてきな身なりをして、清潔でいなければならないとか。

 例えば、男の子が外で遊び、泥だらけになって帰ってきたとしても当然のこととして受け入れられますが、同じことをきれいな洋服を着た女の子がしたらどうでしょうか。「あなたは何をやってるの!」という話になりますよね。そんな幼少期のころから、女性にパーフェクトなものを求めることが始まっています。

羽生 パーフェクトな人を憧れとするあまり、自分は欠落していると思い込んで、管理職にはなれないと尻込みするのでしょうか。

次ページ 自分の欠点ばかりを挙げる女性が多い

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