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マザーネット 起業の決め手は子どもの後押しだった

17年勤務した会社を退職して保育サービス「マザーネット」を起業した上田理恵子さん

 働くお母さんたちの子育てと仕事の両立を助けたい!という熱い思いから、17年勤めていた会社を退職し、2001年に保育サービスの「マザーネット」を起業した上田理恵子さん。病児保育からスタートし、今では保育所への送り迎えから宿題のサポートや家族の夕食作りまで、サービス内容は多岐にわたります。育児経験者ら、家庭に派遣される「ケアリスト」たちのきめ細やかな対応が好評で、サービスエリアは徐々に拡大中です。上田さんご自身の子育て体験と起業のきっかけ、現在の働くお母さんが抱えている問題についてお話をうかがいました。

うえだ・りえこ
株式会社マザーネット代表取締役。1961年鳥取県生まれ。大阪府在住。大阪市立大学卒業後、ダイキン工業に入社し、業務用食器洗浄機の開発、新規事業開発等に携わる。1992年に長男、1994年に次男を出産。同年、働く母親たちのネットワーク「『キャリアと家庭』両立をめざす会」を設立し、ワーキングマザーの情報交換会を始める。2001年に退社し、マザーネットを創業。2007年内閣府「女性のチャレンジ支援賞」、2010年関西財界セミナー賞「輝く女性賞」など受賞多数。同年より甲南女子大学人間科学部特任准教授就任。著書に『働くママに効く心のビタミン』(日経BP社)。

マザーネット会社概要
2001年8月27日創業。子どもの病気や親の残業時に、子育て経験者や看護師・保育士資格を持つ「ケアリスト」を派遣するマザーケアサービスを中心に、家事・育児代行、悩み相談、育児休業復帰セミナー、長期休み中の子ども自然体験スクールの開催、月刊情報誌の発行など、きめ細かいサービスを展開。本社所在地は大阪市。東京、長野、福岡に支社がある。現在の会員数は6850名(個人会員5400名、法人会員1450名)で9割が女性会員。

「子どもが病気のときに預けるところがない」を解決したくて起業

──2001年に保育サービス「マザーネット」を起業した上田さんも、かつて保育所探しに苦労された経験があるそうですね。

 長男を産んだのが1992年11月。翌年の4月なら公立の保育所に入れるだろうと思っていたんですが、市役所に行くと「4月から7月に産まないと入れない」と言われて愕然としました。何度も何度も掛けあって、なんとか第8希望の保育所に入所できました。

 そこで次は計画的にと思い、2年後に次男を7月に出産。これで大丈夫だと安心したのもつかの間、長男が3歳になっていないので「産休中でお母さんが家にいるなら退所してもらいます」となって。

 市役所の人に「そういうことはどこにも書いてありませんが」と聞くと「お母さん、普通、第二子は3年は空けるでしょう」って言われたんです。腹が立って「じゃあ、この市では第一子を4月から7月に産んで、第二子は3年後の4月から7月に産めばいいんですね」と言ったら「みなさん、そうされてますよ」って。

 この言葉を聞いて私の中で何かがプツンと切れましたね。

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