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「なぜパパは離れて暮らすのか」と娘は葛藤し続ける

単身赴任デュアラーの悩みと絆(3) 妻子と離れて暮らす夫の悲哀

 自分もしくは配偶者が転勤になった共働き家庭の本音を探る本特集。第1回の「単身赴任の夫が帰ってくると、子どもが便秘に」、第2回の「単身赴任の夫を持つワーママは『お子さんかわいそう』という言葉に傷付く」に続き、今回は単身赴任中の夫3人にインタビュー。子どもに会えないつらさや、育児&家事の負担増で疲れている共働き妻へのケアなどについて語ってもらいました。

単身赴任のことを3カ月間妻に言い出せなかった


過去に1年半金沢で単身赴任した野口さんは、会社で出世することより、家族で一緒に暮らすことを選びました

 1人目は、過去に単身赴任経験のある野口さん(仮名)です。パパ歴21年のベテランで電気機械製造業の研究職。妻は地方公務員で、今では大学生と中学2年生になった娘さんがいます。

 野口さんが単身赴任することになったのは9年前のこと。上の子が中学1年生、下の子が保育園の年長さんになった春のことでした。当時は開発担当だった野口さん。開発拠点は東京にあり、転勤になることはないはずでした。それが、金沢に新設された工場に、野口さんの所属する部署ごとごっそり異動することになったのです。

「単身赴任すると言ったら、妻にいい顔をされないのは分かっています。イヤな顔をされる期間は短いほうがいいですからね。ずっと言い出せませんでした」

 転勤の話が出たのは前年の11月、そのとき上のお子さんは小6で中学受験を控えていました。余計なノイズを入れたくないという気持ちもありました。無事、受験が終わった2月に妻に告白すると、「『何で隠してたんだ!!』って怒られました。はっきり決まったのはつい最近だからって言いましたけどね」。これは嘘ではありません。なんとかして東京に残る手はないか、上司と画策したのです。しかし、金沢行きを免れることはできませんでした。

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