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最先端起業家の母「育児も起業も必要なのは3つだけ」

IT業界の最先端を25年走るワーママ・奥田浩美 その持続力のヒミツとは?


奥田浩美(おくだ・ひろみ)氏 ウィズグループ代表 
鹿児島生まれ。インド国立ボンベイ大学(現州立ムンバイ大学)大学院社会福祉修士修了。IT技術の台頭と共に海外より進出してきた、大型のプライベートショーを受注し、数多くのイベントの日本への上陸をサポート。2001年に株式会社ウィズグループを設立。2012年、地域×ITのメディア、fin.der.jpを立ち上げる。並行して2013年に徳島県の過疎地に「株式会社たからのやま」を創業、「ITふれあいカフェ」を設け、高齢者共同製品開発事業を開始。

 IT業界で会社員としてスタートし、企業内ベンチャーの立ち上げを含めた3回の起業に取り組んだのち、女性起業家として数々の新規事業を起こし、多くのスタートアップ企業をサポートしてきた奥田浩美さん。同時に結婚、出産、育児、中学受験も経験してきました。

 長女は現在中学3年生。「娘に手がかからなくなったら、ちょっと寂しい。だって、夜早く帰らなくてもいいんですよ」と笑う。
 長女が1歳のとき、現在も代表取締役を務める株式会社ウィズグループを立ち上げましたが、「その時はやるしかないという気持ちだったから、迷いがなかった」という奥田さん。彼女が実践してきた仕事と育児を両立するためのアイデアや考え方を聞きました。

―― 奥田さんはお嬢さんが1歳のときに起業し、ずっと仕事と育児を両立させて、変化の激しいIT業界の最前線を走り続けてきました。どうしたらその「持続力」が実現可能だったのでしょうか。

奥田さん(以下、敬称略) 私が心掛けてきたのは、3つだけです。(1)素直になること、(2)他人に頼れること、(3)自分が変われること。実はこの3つは、ワーキングマザーだけに当てはまるわけではありません。起業家の条件は? と聞かれたらやはりこの3つを挙げていますし、中学生・高校生にも、大企業のCEOにも同じことを言います。「こんな当たり前のこと?」と思われるかもしれませんが、案外忘れられていることなんです。

 特に「素直になる」には相当の努力が必要です。例えば子どもを保育園に迎えに行かなければならないから、今日はどうしても17時に会社を出なければいけないとします。周りの人に「17時に帰りたい」と素直に伝えれば定時に仕事を切り上げられるのに、その一言が言えない。何とか自分一人でけりをつけようとしてしまう。日々の職場でのそうした一つひとつは、素直になるための訓練だと思って取り組んでいかないとズルズルと自分の首を絞めることになります。

「記憶か記録に残る」育児は自分で、残りは他人に頼る

―― 「他人に頼る」というのは、奥田さん自身も実践していらしたんですか。

奥田 はい。私自身は「記憶か記録に残る育児を優先させて、それ以外は人に頼れないかを考える」というスタンスでした。生身の人間が仕事も家事も育児も、何でも全部やろうとするから疲れる。自分の手を動かしてすることは、同時に一つしかできない。だけど自分のプレゼンス、存在意義という意味でなら、同時に何人もにいくつもの影響を与えることができます。たとえ1日わずか15分、娘のためにお弁当を作る時間を取るのが精一杯だとしても、娘が「母がいてくれてよかった」という感謝の気持ちを持ってくれるなら、私と一緒にいない時間にも私のプレゼンスが十分影響を与えられるんですから。

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