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最先端起業家の母「育児も起業も必要なのは3つだけ」

IT業界の最先端を25年走るワーママ・奥田浩美 その持続力のヒミツとは?

娘の世話をお願いするのは、自分が「かっこいい」と思える女性達

 娘には母親とは違う価値観に触れさせることが必要だと考えていましたから、他人に頼るときにもママ友以外の人にお願いしていました。すぐに同じ立場のママ友同士でやり繰りしようとするから行き詰まるし、ギスギスするんだと思います。私自身が「かっこいい」と思える女性たちに、娘を積極的に預かってもらったので、結婚していない人や子どものいない人も多くなります。相手の女性たちも、子どもを預かるというより、自分の仕事のネタになりそうな面白い話を拾ったりしていたようです。私が信じて娘に会わせる女性なら、特にお願いしなくても娘に対して私のことを褒めてくれますから、その点も大きなプラスになる。娘にいくら「お母さん、頑張っているんだよ」と言ったところで、親の言うことはなかなか信じてくれないですもの。

―― 「自分が変われる」というのは?

奥田 もう少し具体的に言えば、自分の価値観を変えるということです。ワークライフバランスというと、すぐに自分1人の中でバランスを取ろうとするからうまくいかなくなる。1本の棒を立てようと思ったら不安定だけど、それを支える足が周りに何本も出ていたら、無理なく立てられるじゃないですか。私は自分自身が立つために、300本くらいの足が支えてくれているというイメージを持っています(笑)。何もそんなにたくさんではなくても、最低3本の足があれば転ばずに立っていられる。つまり、職場の身近なところに、自分を支えてくれる人を3人、探せばいいということではないでしょうか。

 従業員1000人の会社に勤めているとして、そのうち997人は「あいつは定時に帰れていいよなあ」「使えないやつだよなあ」と思っているかもしれない。それでもいいじゃないですか。自分の上司が「応援するから頑張れよ」と言ってくれて、隣の部署にもいつも見守ってくれる人が1人いて、社長もワーキングマザーが働きやすい会社にするという方針を打ち出していて…と考えれば、これで3人。それだけの支えがあれば、倒れずに済む。それなのに1000人全員が「ワーキングマザーは素晴らしい」と言ってくれなければ満足できないと考えているから辛くなるんです。この考え方を根本から変えることは必要かもしれません。

―― 両親ともに働いているからこそ、子どもに与えられるものってあるんでしょうか。

奥田 その質問にお答えするにははまず、「働く」の定義からとらえ直していく必要があると思います。「働く」と言っても、会社の中で働く場合も、会社という枠を飛び出して働く場合もある。お金が伴う働き方もあれば、お金が伴わない働き方もあります。何も会社員として給料をもらって働き続けることだけが「働く」ということではないでしょう。給料をもらわなくても、社会の役に立つ存在になる方法はあります。大事なことは、親が子どもに、活き活きと主体的に社会に関わっている姿を見せることです。それは会社に残っていてもいなくても、きっとできるはず。

行き詰ったら…社会を変えて行く側になる

―― 「育児も仕事も中途半端で、もう会社を辞めた方がいいかな」と悩むワーキングマザーが多いことも事実です。続ける、辞めるの判断はどのように下したらいいものでしょうか。

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