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北海道の母子家庭で育ち、フランス人夫と結婚して

【待機ママ・ルポ/前編】女性は働き続けるもの、という揺るぎない思いを胸に、保活をスタートさせたが……

女性の雇用拡大が国家プロジェクトになっている今、保育園の待機児童問題解消が急ピッチで進められています。しかし、施設整備の遅れや、現場の理解不足などで、職場復帰を妨げられ、キャリアチェンジを余儀なくされるワーママがまだまだ多いというのも事実。そんなママ達が、何をきっかけにどのような選択をしてきたのか。生の声をお届けします。

【あらすじ】
大学で研究職をしているフランス人の夫と、3歳の娘と0歳の息子と共に、静岡県伊東市で暮らすレネ紗矢香さん(現在39歳)は、幼少期から働く母の背中を見て育ちました。そして、自分は「歌いたい」という夢のために、がむしゃらに働いてきたそうです。保活卒業までに揺れ動いた心とは? 3月に東京都から静岡県へ移住した紗矢香さんの生い立ちや仕事観、心の内までを探りました。

常に働いていた母の姿を見て育った


七五三で母との貴重な一枚

 私自身が北海道の保育園に通っていたころ、札幌にある建設会社に勤めていた母は毎日自転車で迎えに来てくれました。小学2年生になると父が事業を始め、母は父が興した会社を手伝うために仕事を辞めました。

 ところが私が小学4年生になったとき、事業が傾き父の会社は倒産。それと同時に両親は離婚してしまいました。

 私は母に引き取られ、母と祖父母と共に暮らすようになりました。母は再び働き出し、平日も週末も非常に忙しく、私達母子が一緒に過ごせるのは週一度あるかないか。中学生になると、母は昼も夜も働くようになりました。そのおかげか生活のめども立ち、祖母の家を出て二人暮らしができるまでになりました。

 高校に上がると、私は「仕事をずっと続けていけるように」という母の勧めで、職業訓練センターのワープロ講習を受け、資格を取りました。母は、自分の履歴書に書ききれないほど、経理やパソコン関係の資格を持っている人でした。

 私が高校を卒業して就職した直後も、「資格を取りなさい」と何度か言っていました。現在、母は60歳ですが、昨年転職してまだまだ現役の会社員です。自分の母ながら尊敬しています。

 北海道の田舎での母子家庭でしたので、母は精神的にも体力的にも経済的にも相当苦しかっただろうと思います。とにかく仕事ができる人で、忙しい合間に次々と資格を取得していました。母子家庭で色々と大変だったはずですが、札幌の繁華街に食事をしに連れていってくれたり、買い物をしてくれたりしました。身なりもきちんとしていて、服のセンスもよかったんですよ。そんな母を見ていたからか、私自身も「結婚してからも働くのが当たり前」「自分で稼いだお金は自分で自由に使いたい」と思うようになったのかもしれません。

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