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大和証券 子育ても仕事も自然体で女性役員に

白川香名さん 「この子はホームランだから」入社3年目で言われた言葉を今でも思い出す

 女性が活躍する会社として知られる大和証券に、また1人女性役員が誕生した。広報部長の白川香名さん(48)だ。同社として6人目の女性役員だが、白川さんの場合、これまでとちょっと違う。子育てをしながら役員になった初のケースだ。同社の鈴木茂晴会長は「これで女性活躍のステージがまた1つ上がった」と語る。


大和証券、執行役員の白川香名さん

 白川さんが大和に入ったのは、日本がバブル経済に踊っていた1989年。同期入社の総合職470人中、唯一の女性だった。証券業界を選んだ理由は「日本経済そのものに関わる、ダイナミックな仕事だと思ったから」。そんな白川さんの職業意識は母親から受け継いだものだ。白川さんの母は70歳まで外資系企業の第一線で働いていた。物心ついた頃から、母は家にいない人、外で颯爽と働く人だった。姉1人弟2人の4人きょうだいにとって、それはごく自然なことで、姉も弁護士をしながら3人の子どもを育てている。

 白川さんの入社後、日本経済はバブル崩壊後の激動の時代に突入する。債券部、国際引受部などで、思い切り仕事をした。25歳の時に、趣味のダイビングを通じて知り合った夫と結婚。もちろん仕事はやめない。第1子を授かったのは山一証券が経営破綻した97年、30歳の時だ。当時の証券会社は、女性社員は結婚すれば辞めるのが普通、残っても妊娠すれば、まずほとんどの女性は退職していた。そんな時代だから、当時の会社には産休、育休などが制度として存在しなかった。

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