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外資系企業勤務の待機ママ(下)/「父親が働いて母親は専業主婦」という形を、私達世代が変える

「子育て支援、待機児童解消。そんな言葉にもむなしく冷めた気持ちにしかなれないほど、私の保活は厳しく、悲惨なものでした」。こう語るのは、都内在住のワーママ、滝川玲子さん(38歳、仮名)。「保活の現状をぜひ知ってほしい!」。0歳児を抱えて満員電車で保育園に登園している滝川さんが日々考え続けていることを伺いました。「0歳児と電車で40分、月額12万円超の無認可園へ」「乳児を連れてのエルゴ電車登園はこんなにツライ」に続く、第3回です。

保育園問題の前に、長時間労働の体質を変えていくことの重要性

滝川さん(以下、敬称略) 長時間労働って本当に生産性が低いと思います。前職では平気で22時くらいまで会社にいましたし、教員時代も休日出勤や持ち帰り仕事がとても多かったです。時間があるので、今日やらなくていいことまで先取りしてやってしまうという感じでした。周りもそうでしたし。

 今は、男性側の意識も変わってきて、家事や育児に参加したい人も増えていると思います。それでも社会が許さない。取引先や業界が丸ごと長時間労働体質だといった理由でやむなく……という人が多いのではないでしょうか。

 ママの場合も、産休・育休から復帰する際に「復帰するからには前と同じように働いてね」と言われて、結局長時間体質から抜けられなくなる。そこで「この働き方ではとても無理です」と働くこと自体を諦めてしまうという悪循環に陥っていると思います。

ロールモデルの存在と、「社会を変えたい」という思いがあるから働き続けられる


画像はイメージです

DUAL編集部 そんな状況でも働き続けたいとお考えなのですよね。

滝川 はい。ママになっても働き続けることに全く迷いはないんです。両親が共働きで、母が定年まで働いていた姿を見ていたことがあるのかなとは感じますね。

 友人の中には保育園に入れなくて仕事を辞めた人もいます。その一方で、3歳の子どもを持って管理職になっている女性もいます。高校の同級生なのですが結婚して偶然近くに住むようになり、子どもが生まれてから連絡を取るようになりました。

―― そうなんですね。少し上の年齢の子どもを持つワーママがいるのはありがたいですね。身近なところにロールモデルがないと戸惑ったり、心が折れたりしてしまいがちです。

滝川 そうですよね。苦労を経験したワーママは「自分がつらかったことは後輩にはさせまい」といった気持ちから、自分の経験を下の世代に受け継ぐことができると思います。

 今の日本は、戦後の高度経済成長期の「父親が働いて母親は専業主婦で」という形をまだまだ引きずっている部分があるのではないかと思うことがあります。でも、その根底の考え方が変わらない限り長時間労働は無くならない。女性の進出は絵に描いた餅だろう、という思いがあります。これは自分一人でどうにかできる話ではありませんが、母親になっても働き続ける姿を見せることで社会に多少の影響を与えられるかもしれない

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