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習い事を始める前に、脳の受容力を高めておく方法

習い事のリアル2015年/脳の専門家・加藤俊徳先生に聞く、乳児期にしかできない「親がわが子にすべきこと」(下)

様々なジャンルの子どもの習い事に注目し、スクールの指導者や保護者へのインタビューをご紹介してきた特集「習い事のリアル~2015年春~」。前回は、脳の専門家である加藤俊徳先生に、習い事は子どもの「脳」の発達にどんな影響を及ぼすのかをお聞きしました。今回は子どもの脳の発達を促進する親の接し方、習い事を始める前の素地の養い方をお聞きします。

加藤俊徳(かとう・としのり)先生

「株式会社脳の学校」代表。加藤プラチナクリニック院長。発達脳科学・脳画像MRI診断の専門家。医学博士。14歳のころ、スポーツを通じて「脳に秘密がある」と直感し、脳を知るために医学部を目指す。最先端の脳機能検査法fNIRSの発見、小児科専門医としての経験、発達障害・自閉症の原因となる海馬回旋遅滞症の発見などを経て、「脳を育てる」方法を見いだす。主な著書に『脳の強化書』(あさ出版)、『脳を育てる親の話し方』(青春出版社)などがある。

親の接し方により、子どもの脳の働きが活性化する

 習い事に取り組む子どもに対して親がどのように接するか。もちろん、これも子どもの脳に大きな影響を及ぼします。例えば、以下に挙げる6つのポイントを意識して働きかけてみるといいでしょう。

1)「できていないわね」と言わない

 子ども自身が一生懸命取り組んでいても、なかなか思うように上達しないこともあるでしょう。しかし、そのとき、親は「下手ね」「できていないわね」などととがめたりしてはいけません。全力を出してさえいれば、脳がだんだんと適応していき、あるときその子の中での“発見”が生まれます。脳が「こういうことか」と理解したその瞬間に、子どもは能力を自分のものにできるのです。それを機にぐんと成長したりします。ですから、子どもが自発的に意欲を保てるように誘導しつつ、急激に成長するタイミングを待ちましょう。

2)先生へのダメ出しはNG。優れたところを褒める

 先生への姿勢も、親が手本にならなくてはいけません。例えば、親が「あの先生ダメね」などとばかにするような態度を取ると、子どももそういう態度をまねてしまうものです。逆に、「あの先生はすごいね」「かっこいいね」などと、いいところを見つけて褒めるようにしていると、子どもにも人の優れた部分を見いだそうとする姿勢が身に付き、それを取り入れようとするようになります。子どもにとっては、多くの時間を一緒に過ごす親の振る舞い方こそが一番の学びになっていることを忘れないでください。

3)「時間の管理」を意識させる

 子どもの生活は意外と忙しいものです。放課後や週末を使って習い事に取り組むためには、限られた時間を有効に使う訓練をさせることも大事です。そのため、子どもに「時間の使い方」を意識させるように促しましょう

 例えば、レッスンに行くための道具の準備や自主練習について、どの程度時間がかかるのか、どれくらい前から始めておけば間に合うかなど「時間」について自分なりのルールを決めさせて、その通りに動く習慣をつけさせるのです。時間を管理することは、「記憶系脳番地」の発達につながります。時間を意識せずダラダラしている子に、成績優秀な子はいません。

 ただし、習い事に行く時間が近づいているときに、「早くしなさい!」などと急かせるのはよくありません。脳がスムーズに動くには「平常心でいられる」ことも条件の一つ。直前に叱ったりして子どもが平常心でいられなくなると、レッスン中の脳の動きも鈍り、インプットがうまくいかなくなってしまいます。

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