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キャリア時計は長い。道中の「果実」を味わって

西田陽光さん×羽生編集長対談 「管理職目指しますか?」読者から直球質問

 日本財団ママプロ(ママの笑顔を増やすプロジェクト)と港区青山の複合文化施設「スパイラル」は恊働で、今春4月より西田陽光さん企画による「女性のためのリベラルアーツ講座」を開講。出産や育児、仕事、介護などライフステージによって多様なライフスタイルを送る現代女性に向けた講座の前期第2回に日経DUAL羽生編集長が登壇しました。

 前編「仕事も子どもも大事」と、声に出して言おう」に続く後編では、羽生編集長が就職に失敗しアルバイト時代を経て今に至るまでのキャリアを語ります。参加者からの質問にも答えます。

就職できず公園で水を飲む日々。おのずとハングリー精神が

西田さん(以下、敬称略) では、羽生さん。対談前の自己紹介でご自分のことを「元ニート」だとおっしゃっていました。そのあたりのことを、もう少し詳しくお聞かせください。

羽生編集長 就職できなかったんです。3回生(大学3年生)のときに大学内の就職支援センターに登録しなさいと指示されましたが、今でなければいけないの? みんな同じタイミングで同じ方法で申請しなければいけないの? 登録しなかったらどうなるの? …と疑問を持ってしまったんです。若いですよね(苦笑)。気がつくとあっという間に就活シーズンが終わっていて、そこからいわゆる「ニート」です。欧州放浪、アルバイト、プロジェクト契約社員、期間契約社員など、20代は非正規雇用の経験ばかりです。ときには正社員の方たちに対して「私のほうが成果挙げてるじゃない!」と憤慨しながらね。悔しい思いも、チャレンジングで楽しい思いも、両方しました。もちろん当時は非常に貧乏でしたからカフェなんか入れず、公園で水を飲んだりしていました(会場ざわめく)。今では喉も乾いていないのに1日何度もコーヒーなど飲んでしまう大人になり、感慨深いですね。

 ですので国の仕事で有識者会議に参加させて頂き、制度や風土を提言する際には、「大企業の正社員」という限定された視点だけで物語らないように気を付けています。正社員や大きな会社の環境になくても、企画はできる。自分のやりたいことはできる。環境は変えていける。チャレンジしながらプロセスを楽む。特に若い方たちとはそんなことを共有していきたいと思っています。

西田 世の中が提供したレールに乗ろうとする疲弊感もありますよね。羽生さんのその「公園で水を飲む」の経験があってこそ、不屈の精神というかチャレンジ精神が生まれたのですね。

羽生 わざわざ珍しい体験をしようと思わなくてもいいですが、「こうあるべき、こうでなければ世間から外れてしまう」という観点で本来の情熱とは違うものを選んでしまうと、結局きつくなると思います。人生は本当に長いし、自分はごまかせません、働いていようが働いていまいが。

 最近「仕事も家庭もどうしてそんなに頑張れるのですか?」という質問を頂きますが、ダイレクトに何かに向かってゴールを一直線で目指し、ゴールに到達したことだけを「果実」だと思わないことにしています。ゴール(目標)を見つけられたことがまず1個目の果実でしょ? 目標があるってすごいことです。子育てをしていると、特にそう思います。「やりたいことがこの子にあるってことだけで、すごい」って。だって数年前まではあの柔らかい物体だった赤ちゃんがねぇ。娘がファッションデザイナーになりたいとか科学者になりたいとか、自分のこの先にある道に思いを馳せていていること自体が、母としては嬉しいです。

 とはいえ、皆さまと同様、私もビジネスパーソンですからタフな予算が肩に乗っていてですね(笑)、「楽しい」ばかり言ってられない。言っていられないけれど、それでもいつも「楽しいな」って思っています。DUALのチームメンバーと一緒に挑戦していく道のり、走っていること自体がまず楽しい。壁もあるし、転んで擦り傷も既にたくさんできていますけど(笑)、そのひとつひとつが愛おしいという日々を味わっています。逆にそういう気持ちでいないと、大変なことばかりじゃないかな? 家では子育て、会社ではビジネスと、昼夜懸命に動いているママさんたちにとっては。

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