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松たか子 子どもとの観劇は全部理解しなくてもいい

仕事と子育ての両立に大切なのは「甘えるところは甘える、引き受けるところは引き受ける」、その距離感

現在、新国立劇場で公演中の『かがみのかなたはたなかのなかに』。女優の松たか子さんが出演し、親子向けの優先席を設けたことでも話題を集めています。しかし、“観劇”に難しい印象を抱いて敷居が高く感じている親も少なくはないはず。舞台の楽しみ方について、そして大人でも子どもでも楽しめる作品になっているという本作の魅力について、日経DUAL羽生祥子編集長が松たか子さんにインタビューしました。※前編『松たか子 子どもの感覚を信頼して作る舞台』もお読みください。

子どもの反応も含めてひとつの舞台

羽生編集長(以下、羽生) 今回の舞台『かがみのかなたはたなかのなかに』は「未来のおとなと、かつての子どもたちへ」がキャッチフレーズになっています。このフレーズ、すごく良いですよね。私も気付いたら大人になっているような感覚で生きてきたけど、昔は子どもだった。子育てしているともう一度自分の小さい頃を追体験するような感覚があったりして、子どもと一緒に同じものを見に行けるってすごく嬉しいんです。演じる上での緊張はありませんか?

松たか子さん(以下、敬称略) 緊張とはちょっと違うんですけど、前回やってみてわかったのは、子どもの反応が劇場全体にすごく影響を与えるんです。「え、ここで?」みたいなタイミングで「キャッ」て声をあげたり(笑)。そういうのって部屋で一人でテレビを見ていては味わえない一体感や、いい意味での緊張感を生むものだと思うので。子どもなのでどっちに転ぶかわからないし、思いっきり泣きだしちゃうこともあるかもしれませんけど(笑)。でもその空気感は今回のような舞台ならではのことなので、面白いと思いますね。

羽生 今回は親子向けに前列の席を優先的に開放した「こども優先エリア」もあって、よりその空気感が楽しめそうですね。

 そうですね、後ろの席の方達には子どもたちの反応も含めて楽しんでいただければ。こういった試みはなかなかないので、普段見ることのできない眺めが見られるんじゃないかと思います。

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