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「7K」のITベンチャーにイクボスを増やすには?

「イクボスITベンチャー同盟」は何を目指すのか

イクボスの増やし方は業種や企業規模によって異なります。問題解決には業界内での情報共有が欠かせません。そこで、求められるのが業界を横断する組織。他業種に先駆け、ITベンチャー企業が組織した「イクボスITベンチャー同盟」のキックオフイベントを取材しました。


6月9日に発足したイクボスITベンチャー同盟

 6月9日、イクボスITベンチャー同盟が発足しました。

 「イクボス」とは職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のこと(DUAL読者はもちろんご存じでしょうが)。いくらイクメンやワーキングマザーが頑張ろうと思っても、社内や上司の理解が進まないと仕事と育児の両立は厳しいものです。こうした上司が少しでも増えてくれることが望まれます。

 DUALでもファザーリング・ジャパン(以下、FJ)の安藤哲也氏の「イクボス養成講座」などで、その重要性を繰り返し解説していますが、一般企業への浸透にはやはり時間がかかるのが現実です。そこで、2014年、イクボスを広めるために「イクボス企業同盟」が発足しました。

 同盟でノウハウを共有し「働き方の改革推進」をする中で見えてきたのが「業界ごとに課題が異なる」という現実です。業種や企業規模によって働き方も異なれば、社内コミュニケーションの方法も異なります。当然、課題解決に向けて共有するべきノウハウも違ってきます。

 そこで、今年の2月、FJ内で初の業界横断組織「FJ@IT 部会」が立ち上げられたのです。

女性社員の比率が低いIT業界

 IT業界といえば、かつては花形産業でしたが、今は仕事がきつく、結婚や子どもを持つのは無理といったマイナスのイメージもつきまとっています。

 『IT人材白書』(独立行政法人 情報処理推進機構)などを見ると、就労人数こそ増えていますが、年齢構成は若い層の比率が減っています。少子化ですから、高齢化はどの業界でも見受けられる現象でしょうが、国全体や他業界と比較してもIT業界の高齢化比率は著しいのです。また、女性社員の比率も低く、内閣府の『女性の活躍「見える化」サイト』などを参照すると、情報・通信業は24.9%で、精密機器26.0%より低いことがわかります。女性管理職の割合も低く、キャリアが閉ざされている印象です。

 IT企業の中でもITベンチャーは、「きつい」「きびしい」「帰れない」のいわゆる「3K」だけでなく、「規則が厳しい」「休暇が取れない」「化粧がのらない」「結婚できない」の「7K」で、慢性的に人材不足なのだとか。こうした特有の課題に対して、イクボスを起点により良い労働環境を実現しようというのが、イクボスITベンチャー同盟の目的です。

 6月9日のキックオフイベントに参加したのは、AsMama、ウィルド、おかん、スペースマーケット、パラフト、ビズグラウンド、マネーフォワードの7社。FJ理事で元祖・イクボスの川島高之氏(三井物産ロジスティクス・パートナーズ代表取締役)を中心に研修を行い、互いに課題を話し合って、最後はイクボス企業宣言を行いました。


キックオフイベントで研修を行う川島高之三井物産ロジスティクス・パートナーズ代表取締役

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