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ジャズクラブ体験で父が息子に感じてほしいこと

壁を越えると、その向こうには自由と見たことのない景色が広がっている

 

 子どもが成長するにつれ、親子で楽しめる遊びはぐんと幅が広がっていくもの。22歳社会人と高校生の息子を持つ著者・小栗雅裕さんが、大人の扉を開き始めた息子達に「大人の世界はこんなに面白いぜ!」と伝えるこの連載。今回、ドラムをかじり始めた次男と一緒に繰り出したのは、ジャズを演奏するライブハウスです。ジャズの世界への壁を感じている息子に父が伝えたいこととは?

「ジャズってなんて美しいんだろう」

 ジャズは自由だ。だが、好きになり、のめり込むには壁があるのも事実だ。自分に限っていえば、その自由さの背後にある音楽理論の難解さとプレーヤーの超絶なテクニックを前にして、気押されてしまっていた。

 それが変わったきっかけは友人の一言だった。浪人中、受験のために上京した折、一足先に大学生活を謳歌していた友人の部屋に転がり込んだ。狭い部屋のベッドに寝転びながら、マイルス・デイビスを聴いていた。天井にはマイルスとコルトレーンのポスターが貼られていた。そのとき彼が言った「黒人ってなんて美しいんだろう」と。

 今なら逆に人種偏見だと非難されかねない言葉だが、当時の私には、天啓のように聞こえた。それは「ジャズってなんて美しいんだろう」と同義語のように思えた。壁が一気に崩れて心の中にジャズが怒とうのように流れ込んできた

 息子達は小さいころから音楽に慣れ親しんできた。自分で演奏もする。でも、ジャズを聴こうとすると、ちょっと引く。大好きなJポップやロックのようなわけにはいかない。やはり壁があるのかなと、残念な気がしていた。

 今回、ジャズクラブに連れ出したのは次男のほうだ。同級生とバンドをやっている。楽器はドラムだ。四六時中たたいている。二の足を踏んでいた彼が行くと決めたのは、出演者がツインドラムという構成だと知ったとき。興味を引くことが一点でもあれば、そこから道は開かれるものだ。

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