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日経DUAL

老後資金に大きな差がつく「投機」と「投資」の違い

大切なのは「ゼロサムゲーム」ではなく「プラスサムゲーム」に挑むこと

 忙しいDUAL世帯に向けてお金の基本を解説するコラム、今回は、「投資」と「投機」の違いについて説明します。

 DUAL世帯が資産運用で老後資金を準備しようとする場合、頭に入れておきたいのは「投資」と「投機」の違いです。この違いを知っているかどうかで、老後資金のたまり方に雲泥の差が出てきてしまいます。「投機」ではなく「投資」をすることが大切なのですが、皆さんがマネー本やセミナーで目にするのは、大半が「投資」ではなく「投機」のすすめです。うっかり損をしてしまわないために、この違いをしっかり覚えておきましょう。

「長期が大事」と言われる本質的な意味は?

 まず、皆さんのお金を投資した場合に長期で大きく増やしてくれるのは「会社」が行う「事業」であることを知っておきましょう。例えば、ある経営者がいて、成功しそうなビジネスプランを持っているとします。でも、経営者は元手となるお金がないので、お金を出してくれる人を募ります。それに応じることが「投資」です。

 「投資」には、2種類あります。株主になるやり方と、会社が発行する社債(会社にお金を貸したという証書のようなものです)を買うやり方です。成功するかどうか分からないので、将来見込める価値に比べて安い値段で株や債券を持たせてもらえます。

 ただし、株主と社債の持ち主では、リスクが大きく異なります。株主は、会社がすごくもうかれば、配当をたくさんもらえたり、株価が大きく上昇したりします。その一方、計画がうまくいかず、会社が赤字になれば、配当もゼロで株価も下がるかもしれません。つまりハイリスク・ハイリターンです。

 一方、社債の持ち主は、会社がもうかろうがもうかるまいが関係ありません。会社が潰れない限りは、最初に約束した一定の利息をもらい続けられます。ローリスク・ローリターンです。

 リスクが大きい株主は、その見返りとして、最初は安いお金で株を持たせてもらえます。例えば10年後に1株当たり100万円の価値が出る株式を、投資する時点では50万円で持たせてくれるわけです。

 社債の持ち主は、株主に比べるとリスクが小さいとはいうものの、倒産すると全くお金をもらえないというリスクは背負っています。そのため、リスクの見返りとして少し安く社債を持たせてもらえます。例えば、10年後に100万円の価値が出る債券を80万円で持たせてくれるわけです。

 その後、会社の経営者も従業員も、死に物狂いで仕事をします。10年経ってそのビジネスプランがうまくいって、1株、または1債券当たりの価値が予定通り100万円になっていれば、株主は50万円もうかるし、社債の持ち主は20万円もうかるわけです。これこそが、投資の見返りです。

 この例え話で重要なのは、会社が皆さんから出してもらったお金を元手に事業をして、株や債券で100万円の価値を出せるようになるには、時間がかかるということです。だからこそ、投資で価値を生み出すには、「長期」というキーワードがセットになるわけです。「長期が大事」という言葉だけやみくもに覚えるのではなく、その本質的な意味を理解しておくことが大事です。

 ここでは単純化のために会社が新たに事業を立ち上げるときの例え話で説明しましたが、日々取引されている市場で株式や社債を買う場合でも同じです。例えば株式であれば、この先、長期的にその株式から得られると推計される利益の合計を、リスク(その会社の事業や市場環境で変わりますが)に応じて割り引いた価格が、株価となっているのです(この点はかなり難しいので、疑問に思う人は例え話の部分だけ覚えておいてください)。

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