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生活・家事

床材選びが暮らしの質を左右するって本当?

今知っておきたいフローリングの最新事情

20年にわたり床材の主流となったカラーフローリング

 このシートフローリングが普及したのはここ数年のことで、以前は英語名でオークと呼ばれるナラ材を茶色などに着色したカラーフローリングが大半だった。といっても1本の木から切り出した無垢材ではなく、合板の上に薄く削ったナラ材の「突き板」を表面に貼ったタイプだ。

 突き板を使ったフローリングは無垢材に比べてコストが低く、それでいて天然木の風合いを出せることから、1980年代ごろから普及が進んだ。カラーフローリングはインテリアの統一感を重視したかつてのハウスメーカーのニーズに合わせて開発されたもので、2000年代に入るまで20年以上にわたって床材の主流として多くの住宅に使用された。

 その20年の間に、フローリングの性能にも大きな変化があった。木質建材メーカーの朝日ウッドテック マーケティング部の西村公孝さんは次のように話してくれた。

 「まず課題となったのが床暖房への対応です。床暖房は温度や湿度の変化が大きいため、木材がゆがんだりひび割れたりしやすくなります。そこで木材に含まれる水分を管理し、寸法が安定する技術を向上させ、1988年に床暖房対応を初めて製品化しました。また傷やへこみが付きにくいよう、合板と突き板の間に硬質パワーシートという0.5mmの部材を入れ、表面を傷に強い特殊な塗装で仕上げた床材を2001年に初めて開発しています」


「シートに印刷した木目は天然のものとは風合いが異なります」と話す西村さん

床材の改良とスラブ厚の増加で遮音性能が格段に向上

 床材の遮音性能についても、特に上下階が接しているマンションで改善が進められた。マンションが本格的に普及し始めた1970年代ごろまでは音が響きにくいカーペットを敷くケースが多かったが、ダニが発生しやすいという問題がマスコミで取り上げられ、フローリングを採用するケースが増加したのが1980年代に入ってからだ。

 ただ、スラブと呼ばれるマンションの床部分のコンクリートにフローリングを施工すると、当然のことながら音が響きやすくなる。そこでフローリングとスラブの間に柔らかいクッション材を入れたり、フローリングを金物で支えてスラブとの間に空間を設ける二重床にしたりすることで遮音性能を高めた。

 だが、これらの対策によってスプーンを落したときのような軽量衝撃音は軽減されたが、ドスンという重量衝撃音の改善は難しい。この点についてはマンションデベロッパーがスラブの厚さを増やすといった対応をすることで改善が進められた。

 1970年代ごろのマンションの床スラブ厚は150~180mm程度だったが、現状では200mm以上が一般的となっている。これに遮音等級L-45のフローリングを組み合わせるのが標準仕様だ。L-45はスラブ厚150mmを前提とする日本建築学会の基準では上から2番目の等級だが、スラブ厚が200mm以上であれば軽量衝撃音も重量衝撃音もほぼ気にならないレベルといわれる。


遮音等級(L値)の目安(※日本建築学会データより抜粋)

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