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宇宙の謎を解き明かすのは、子どもたちの世代

(下) 地球人と異星人の関係は、日本のアリとアフリカのアリのようなもの

 この地球に私達が現に生きていることからすれば、宇宙のどこかに知的生命体がいても不思議はありません。国立天文台天文情報センターの専門研究職員、臼田-佐藤功美子さんも「天文学者の多くは宇宙人の存在に肯定的です」と話します。ただ仮に異星人が存在しても、実際に会えるかどうかはまた別の問題らしく……? 興味シンシンの宇宙問答、下編をお届けします。
 <上編はこちら>「宇宙人っているの?」子どもとロマンに浸ろう

 <下編ポイント>
 ●太陽系は直径10万光年の天の川銀河の中にある。宇宙にはこういう銀河が数千億個ある。
 ●宇宙は138億年前に始まり、現在も膨張を続けている。
 ●宇宙には「端っこ」も「中心」もない。その構造を3次元世界の住人は想像できない。
 ●地球から一番近い恒星まで、スペースシャトルで行ったら約18万年かかる。
 ●地球人と異星人の関係は、日本のアリとアフリカのアリのようなもの……?

「たった4光年」の星にスペースシャトルで行くと18万年かかる

 仮に宇宙のどこかに知的生命体がいるとしたら、次に気になるのは彼らに会える日が来るのかどうか。臼田-佐藤さんはこの疑問に「残念ながらその可能性はごく低いと思います」と表情を曇らせます。「何よりの理由は、宇宙があまりにも大き過ぎることです」

 宇宙全体では大き過ぎてかえってイメージしづらいので、地球の「近所」に視野を狭めましょう。一番近い恒星、ケンタウルス座アルファ星までの距離は太陽系から4光年ほど。おとなりの恒星に行くのに光の速さで4年かかります。そして人類が手にしているロケットの速度は、今のところ光速に遠く及びません。仮にスペースシャトルで4光年離れた星に行くとしたら、単純計算で到着までに約18万年かかります。

 「今の人類にとっては、太陽系の中すら簡単に行けるとは言えません。最近、冥王星に最接近したNASAのニュー・ホライズンズは画期的な速さと言われる探査機ですが、目的の天体にたどり着くまでに9年もかかりました。もちろん無人機ですが、仮に飛行士が乗るとしたらこのミッションに人生を捧げるくらいの覚悟が求められるでしょう

直径10万光年の銀河が数千億個……宇宙はとにかく大きい

 私達の太陽系は天の川銀河の中にあります。この銀河は太陽のような恒星が約1千億個、巨大な円盤状に集まったもので、直径は約10万光年。太陽系は銀河の中心から3万光年ぐらいのところにあって、私たちが銀河の外に出るには光の速さでも千年以上かかります。宇宙にはこのような銀河が数千億個単位で存在するというのですから、宇宙全体のサイズは文字通り「天文学的」というべきでしょう。

 「宇宙の始まりは、無限小の点が爆発的に巨大化したビッグバン。その後も宇宙空間は膨張し続け、今この瞬間もグングン大きくなっています。ビッグバンは約138億年前のことですから、観測できる(光が届く)宇宙の果てまでの距離は138億光年。さらにその外に、地球まで光が届かない領域が広がっていると考えられます。とにかく途方もない大きさなのです」

次ページ 「果て」も「中心」も分からない。宇宙...

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