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「うるさい、クソババァ」突然の反抗に慌てない

【いつかはわが子に思春期がやってくる!特集】(1)小学3~4年になると芽生えてくる“親を疑う”意識

「頼りにしている」――尊敬できる大人からの一言が子どもを変える

 小学4年生のユウキ君(仮名)はおとなしい性格で、学校での勉強やスポーツが苦手。性格も幼く、クラスの中で気後れして、両親も心配していた。あるとき、アフタースクールの活動として料理の職人を招いて和食を学ぶプログラムにユウキ君は参加した。参加児童の中で一人だけ高学年だったユウキ君は市民先生に呼ばれ、皆の前でこう言われた。

 「君が私の一番弟子だ」。

 以来、料理の進行の補助役としてユウキ君は市民先生の手伝いをするようになり、何回かプログラムを重ねるうちに市民先生からこう声を掛けられた。「君がいてくれないと困る。今日も頼むよ!」。

 尊敬する人に必要とされた経験はユウキ君を変えた。プログラムを終えた3カ月後には、ユウキ君の表情は見違えるように明るくなり、学校生活でも自信を取り戻していったという。

 「この子は今、応援が必要なのだと、きっと市民先生は見抜いていたのだと思いますが、尊敬すべき大人から『頼りにしている』『君がいないと困る』という言葉をもらったことはユウキ君の自己肯定感を大きく育てたのだと思います。思春期の子どもには、このように大人の仲間入りをして、「あなたがいて助かった」という声をかけてもらうことが非常に効果的だと感じます。たとえ直接の言葉がなくても、様々なフィールドで活躍する大人との出会いは、将来に対する希望や『こんな素敵な大人になってみたい』というイメージを膨らませると思います」

三浦真弓

三浦真弓

コーチング・マーム代表。公立中学校養護教諭(保健室の先生)として19年間勤務。保健室に来る生徒など3000人以上の心の声を引き出してきた。2010年より、成長する親子を応援するコーチングセミナーを開催するコーチング・マームを主宰。PTAや保護者会等でのセミナー講演や電話、スカイプ、メールを使った個別コーチングで思春期の子どもを持つ親の相談に乗る。養護教諭、中学校・高等学校教諭1種(保健)、NPO法人あいちかすがいっこ理事、一般財団法人魔法の質問キッズインストラクター、生涯学習開発財団認定コーチなど。2女1男の母。

平岩国泰

平岩国泰

特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール代表理事。文部科学省中央教育審議会生涯学習分科会専門委員を歴任。自身に子どもが生まれたことをきっかけに「放課後」の過ごし方に危機感を感じ、「アフタースクール」の活動を開始。長女の小学校入学のタイミングで会社を退職し、NPO法人に専念。2005年の活動開始以降、「アフタースクール」では、400種類以上のプログラム、2000人以上の市民先生が生まれ、5万人以上の子どもが参加。グッドデザイン賞・キッズデザイン賞をそれぞれ3回ずつ受賞。

(文/宮本恵理子)

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ついにわが家に思春期が来た!

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