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ありのままの自分を認めることと、現状維持に甘んじることは、違う

ありのままを認める=現状維持に甘んじることではない

 あなたの目前にある困難が「劣等感」であれ「劣等性」であれ、建設的な行動を選択するか否かは、あなた次第ということをご理解いただけたと思います。では、建設的な行動を選択するために必要な大前提とは何でしょうか?

 それは、ありのままの自分を受け入れる、ということです。言い換えれば、不完全な自分を認める勇気を持つ、ということです。この大前提なくして、建設的な一歩を踏み出すことはできません。

 ところが、ありのままを認めたら、現状維持に甘んじてしまうのではないか?と、要らぬ心配をする方がいらっしゃいます。そうではないのです!

 ありのままの自分を認めるとは「他者比較から卒業する」ということなのです。そして、他者比較に基づいた「言い訳に逃げることから卒業する」ということなのです。「ダメな自分を直視した結果、自己否定に陥り前向きになれない」というようなことも起こりません。なぜなら、それもまた、「言い訳」にすぎないからです。

 さあ、ありのままの自分を認めてみましょう。不完全な自分であっても、勇気を持って建設的な行動を選択することで、道は開けるのです。自分を勇気づけて、一歩を踏み出してみませんか?

【参考文献】
 ●アドラー心理学教科書 –現代アドラー心理学の理論と技法- (監修 野田俊作 編集 現代アドラー心理学研究会 / ヒューマン・ギルド出版部)
 ●7日間で身につける! アドラー心理学ワークブック(岩井俊憲 / 宝島社)

熊野英一

熊野英一

アドラー心理学に基づく「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える〈親と上司の勇気づけ〉のプロフェッショナル。全国での多数の講演や、「日経DUAL」「朝日おとうさん新聞」などでのコラム執筆等を通して活発な情報発信も行う。 1972年フランス・パリ生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。2007年、株式会社子育て支援を創業、代表取締役に就任。2012年、日本初の本格的ペアレンティング・サロン「bon voyage 有栖川」をオープンし、自らも講師として<ほめない・叱らない!アドラー式の勇気づけ子育て>を広めている。2016年4月に初の著書「アドラー 子育て・親育てシリーズ 第1巻 育自の教科書 ~父母が学べば、子どもは伸びる~(熊野英一 / アルテ)」を発刊。日本アドラー心理学会正会員。

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