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故やなせたかし氏から学んだ「愛と献身」の精神

(下)小手鞠るい「子ども達には“大好き”なものを大切にしてほしい」

 動物との魂の交流を描いた最新作『テルアビブの犬』をはじめ、児童文学や絵本など子ども向けの作品を多く発表している小手鞠るいさん。前回の記事「小手鞠るい 母が仕事を辞める前にした私への質問」に続く今回は、小手鞠さんの師であるやなせたかしさんとの交流や、夢をかなえる子ども達へのメッセージを伺いました。

<プロフィール>

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業後、出版社、学習塾、書店に勤務の後、フリーライターとして活動。働きながら、川滝かおり名で詩の創作を始める。塾講師時代の81年にサンリオ「詩とメルヘン賞」受賞。92年に渡米し、結婚。翌93年に「おとぎ話」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家として本格的なデビューを果たす。2005年に『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞受賞。原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(08年)はボローニャ国際児童図書賞を受賞。米ニューヨーク州のウッドストックの森から作品を生み出し続けている。仕事部屋でのつぶやきは、twitterから。

師匠であるやなせたかしさんが教えてくれたこと

―― “師弟”としてやなせたかしさんと積み重ねられてきた交流の軌跡は、『優しいライオン――やなせたかし先生からの贈り物』に詳しくつづられていますが、小手鞠さんが最も大切にしている贈り物は何ですか?

 先生と出会って亡くなるまでの45年間、そのときそのときの私にとって大きな指針となるようないくつもの贈り物をいただいてきました。

 作家になる前には「書く喜びと、褒められてうれしいと感じる気持ち」を教えていただきました。私はその感謝をそのまま言葉にして、「やなせ先生に褒めてもらうのが一番うれしい。いい子いい子といって頭をなでてもらっている気がする」と先生に伝えたのですが、それを先生はずっと心に留めてくださったようで、事あるごとに思い出してお話をして下さいました。

 私が小説家として大きな一歩を踏み出すきっかけとなった海燕新人文学賞を受賞したときには、素敵な絵日記を描いてくださいました。これは、私の宝物です。


やなせさんから贈られた絵日記は宝物(『優しいライオン』/講談社)

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