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市村正親 市村家の親子観劇は「その瞬間を楽しむ」

忙しい共働きだからこそ、その忙しさがいい思い出になると思う

 世界中で愛される冬の定番物語、『クリスマス・キャロル』。守銭奴のスクルージがクリスマス・イブに精霊たちと出会い、“ほんとうの幸せ”に気づく様を描くチャールズ・ディケンズの傑作ですが、そのミュージカル版『スクルージ』に94年以来、主演し続けているのが市村正親さんです。2年ぶりとなるその再演を前に、二児の父でもある市村さんに“パパ目線”で『スクルージ』の魅力、そして市村さん自身もお子様たちと楽しんでいらっしゃる“親子観劇”の良さをうかがいました。

「生き方」を見つめなおし、クリスマス本来の意味を教えてくれる舞台『スクルージ』

――クリスマス・イブの夜、従業員の昇給さえケチる金貸しのスクルージが、精霊に導かれて過去の“人生を踏み間違えてしまった瞬間”や“ふだんは見えていない現実”を見つめ、生き方を変えようと決意する。『スクルージ』は19世紀のロンドンが舞台ですが、そのテーマはとても普遍的で、誰もが心温まる物語ですね。

 スクルージは、老齢で残された時間は少ないのにも関わらず、新しい人生へと踏み出します。その崇高な姿を通して、“自分にできること”を探してそれに向かって生きていくのが大事、といっているお話じゃないかと思います。3歳の子どもでも理解できるし、ご高齢の方ならしみじみ感じていただけるものがあるのではないかな。

 クリスマスというと、最近は「大騒ぎをしたりプレゼントを交換する日」と思われがちですよね。わが家でも、子ども達に“あれとこれをサンタさんに頼んでおいて”とせがまれたりします(笑)。でも、本来クリスマスというのはそういう日じゃない。

 実は原作が書かれた19世紀にも、クリスマスにはどんちゃん騒ぎをする風潮があって、作者のディケンズはそれを止めたいという心でこの作品を書いたそうです。劇中にはスクルージが“働きもしないで浮かれている”町の人達を批判する場面があるのですが、それは作者の叫びでもあったのですね。僕もその感覚にはとても共感します。

――子ども達が登場したり、当時のクリスマスの風習がふんだんに描かれもしますので、親子観劇にもお勧めできますね。

 お勧めですね。子どもさんは観た後で“あれは何?どういうこと?”といろいろ尋ねるかもしれません。そういう点でも楽しめる演目ですね。

 でも子どもの付き添いで行ったつもりで、結構親のほうがはまってしまったりするんですよ。子どもは未来しか見ないけど、大人はそれぞれに過去を持っているじゃないですか。スクルージが過去を振り返るシーンから、親御さんたちは入り込んでご覧になっている気がします。

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