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小島慶子 「格差婚」という言葉から考えた夫婦平等

地位や収入に関係なく「平等」があるって知らないなら、それって暴力じゃないか?

 前々から気になっている言葉がある。「格差婚」てやつだ。

 ときどき芸能ニュースで目にする。女性の方が年収が高い、または知名度が高いカップルの枕詞に使われるようだ。そのカップルが不仲になったり別れたりすると、「やっぱり格差婚だから、男が我慢できずor女が愛想を尽かし……」という文脈でもっともらしく分析している。

そもそもこの世は「格差婚」だらけのはずなんだけど

 高収入男性とそうでない女性のカップルが離婚した際には「格差婚だからきっと彼女のプライドが許さなかったのだろう」とか「格差婚だから彼は物足りなかったのでは」という分析はされない。女性が高収入の場合のみ「格差婚で破局!」という記事が成立するのは「女より稼ぎの悪い男はダメ(男より稼ぐ女は生意気)」という価値観が前提だからだ。

 夫婦の経済力や社会的地位の違いを格差というなら、そもそも、この世は格差婚だらけだ。私の両親なんて、学歴も年収も社会的地位も超格差婚。父は国立大を出た一部上場企業の社員で、母は無職の専業主婦だったから。でもそれって、理想的な結婚、て言われてたんじゃなかったっけ?

 たぶん、「経済的にも社会的にも男が強くて女が弱いのは当然なので、いわゆる男女格差は、格差ではない」と思っている人がことさらに「格差婚」という言い方をするのだろう。男性を基準にして、経済的・社会的に強い立場にある女性との収入格差や肩書き格差にばかり注目するのだ。

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