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在宅育児のお母さんにも、託児サポートは必要

【待機ママ・ルポ/後編】「保育園の一時保育はいつも満杯」「利用申し込みも直前にならないとできない」「ファミリーサポートには登録会が月一回のみ」……

女性の雇用拡大が国家プロジェクトになっている今、保育園の待機児童問題解消が急ピッチで進められています。しかし、施設整備の遅れや、現場の理解不足などで、職場復帰を妨げられ、キャリアチェンジを余儀なくされるワーママがまだまだ多いのも事実。そんなママ達が、何をきっかけにどのような選択をしてきたのか。生の声をお届けします。

【あらすじ】
【あらすじ】大学で研究職をしているフランス人の夫と、2歳になる娘と共に、3月に東京都から静岡県伊東市へ移住したレネ紗矢香さん(現在39歳)は、幼少期から働く母の背中を見て育ちました。そして、自分は「歌を歌い続けたい」という夢のために、途切れなく、がむしゃらに働いてきたといいます。保活卒業までに揺れ動いた母心とは? 紗矢香さんの生い立ちや仕事観、現在の心の内までを探りました。

どこに住んでいてもできる、「歌い手」と「ライター」という強みを生かして


娘のリトミックの発表会で、先生にピアノ演奏してもらいサプライズで歌を披露

 さあ、毎日子どもがいる生活の中で、どうやって読書をしたり、情報収集したりする時間を捻出しようか……。やっと昼寝をしたと思ったら、すぐに起きてしまうので、正直、歌の練習もままならず、ずっと歌のオファーもお断りしなくてはいけない状況でしたが、やっぱり歌はパワーをくれます。

 「なんとか、歌のイベントができないかな」と考えたのが、子ども歓迎のジャズライブ。おかげさまで2回とも満員御礼でした。

 「本格的な音楽を聴きに行きたいけれど、小さい子ども連れだとハードルが高い」。そんな親子さん達を中心にお越しいただけました。子どもが喜びそうな童謡やアニメソングではなく、スタンダードジャズナンバーに絞ったライブでしたが、不思議なほど子ども達がきちんと聴いてくれてうれしい驚きでした。客席とステージが一続きのフラットな空間で、子ども達も聴き入ったり、一緒にリズムを取ったり踊ったりしていました。ドラムなどの楽器も自由に触れるようにして大人も子どもも楽しそうで、こういうライブなら定期的に開いていきたいと思える内容になりました。

 また、もう一つ頑張りたいのが書く仕事です。

 フランスの子育て事情を日本で紹介したり、着物や和食文化をフランスに紹介していきたいのです。以前、個人ブログに「味噌を手作りしたこと」を書いたところ、「私にも作り方を教えて」という反応があり、「私にも人に教えることができるんだ」と感じました。ブランクが空いてしまってちょっと自信がない着物の着付けは、改めて習うつもりです。もし、いつか夫の実家があるフランスに暮らしても役に立つスキルだと思っています。

 ここでは、父の仕事を手伝いながら、民泊(Airbnb等)の運営、歌うだけでなくイベントの企画開催、フランス語教室の運営、夫の描く水墨画の展示販売、輸出入などの仕事を展開していきたいと考えています。いずれ夫は退職して、私の仕事を手伝う予定ですが、今は大学での研究の仕事を継続しており、基本的に在宅勤務で月に数回は千葉県柏市まで出勤しています。

 また、東京ではママの活躍を後押ししてくれる、ママ向け人材登録会社の「Waris」「キャリア・マム」「チアーズママ」「PowerWomen」といったいくつかの会社に登録もしています。もちろん、すぐにお仕事が見つかるわけではありませんが、役立つ情報が届くなど、お母さんにはとてもいいと思います。東京以外でもあるとよいですね。

 夫からは「フランスではフランス語が話せないとやっていけない」と“脅されて”いますが、「まあ、行けばなんとかなるかな」と思っています。フランスはお母さんが働くことが当たり前の社会と聞きますし、そういった現状を日本にも発信したいです。稼げるお金は少なくても、やりたいことを仕事にして、家族との時間を大切にする生き方があることに、結婚や出産を通して気づくことができたのは、とても幸せなことです。バリバリ働くことだけが女性が輝く場所ではないですものね。

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