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ママ友とのトラブル 弁護士さん、解決法を教えて!

子育て・教育

ママ友とのトラブル 弁護士さん、解決法を教えて!

秘密をばらされた?/自分の子どもの嘘を信じている 大切な関係だからこそ、穏便に済ませたいけれど…

 子どもの成長はうれしいものですが、幼稚園、小学校、中学校と進むにつれて子どもを取り巻くトラブルは増える一方。ママ友いじめ、子ども同士の争い、学校とのトラブルなど子育て世代の悩みは尽きません。万が一トラブルが起こった際は穏便に済ませたい人間関係ですが、素人判断で間違った対処をすると大変な事態を招くことも?! そこで、起こりやすいトラブルの実例とその対処法を、弁護士法人・響の徳原聖雨弁護士に伺ってみました。問題解決のプロなら、こんなときどうしますか? 1回目は、ママ友トラブル、いじめ、モノを壊したというよく起こる事例について検証してみました。

CASE1 「秘密」と話したことを、広くばらされてしまった

Q. 子ども同士が同じ保育園に通うママ友。仲良くなり、お互いの家を行き来する関係に。そして家族での悩みなども相談する仲に。ところがしばらくすると、保育園でのママのほとんどがその悩みを知っていることに気づきました。その悩みを知っているのは相談したママ友だけのはず…。どうしてばらしたのかと聞いても、「言っちゃいけなかったの?」と平然とした態度。怒りが収まりません!! この場合、秘密をばらしたママ友に対して何か法的手段が取れるのでしょうか?

A. まず前提として大切なこと。「ばらされた」という話は、どの程度の秘密なのでしょうか? その秘密の程度によって対処方法も変わってきます。皆が明らかに知っていることや、社会に出ているような事実であれば、秘密とは見なされないのです。

 「誰にも言わないでね」「秘密だよ」とあなたが相手に言ってから話したとしても、客観的に見て話の内容が秘密に値するようなものである場合のみ、秘密と見なされます。

 その話が秘密に値するということを前提にすれば、秘密をばらしたママ友に対しては「不法行為による損害賠償請求」が考えられます。ただ、秘密をばらされたことによる損害が実際に生じているのか、損害が仮に生じていたとしても、それは秘密をばらされたことを原因とするものなのか、秘密をばらしたママ友に故意や過失はあるのかという認定の難しさもあります。このことからすれば、実際に損害賠償請求をしたところで何も意味はないままママ友間の関係を余計にこじらせてしまいかねません。ちょっと残念ですが、そのママ友と距離を置くことが一番かもしれませんね。

 秘密をばらされて実際に損害が生じる例として、「不倫をばらされて離婚に至る」ケースが考えられます。その場合は離婚に発展して精神的苦痛となり、ばらした相手に損害賠償となることは考えられます。が、本当にママ友がばらしたことによって離婚に至ったのか? という因果関係が難しいですね。さらに、秘密をママ友がばらしたという証拠も必要になります。LINEやメールでのやり取りの記録が証拠としては有効です。ただ、実際に裁判となると、「不倫は本人に非があるから・・・」と考える裁判官もいるかもしれず、そんな裁判官の心情によっても変わってくるでしょう。

 実際、「秘密をばらされたので何か言いたいです」という相談が寄せられることはよくあります。そのときにアドバイスするのは、ばらされたことによって被害が生じているのかを明らかにすることです。相手は故意に傷つけようとしているのですか? 訴訟としては厳しいですよ、と伝えることも多いです。解決法としては相手と距離を置く、物理的に離れることです。「人の噂も七十五日」といいます。噂が収まるのを待つのが一番の方法だと思います。

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子育て世代のトラブル 弁護士さん、解決策を教えて!

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