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親が言葉を直すのが最大の入学準備!?

子育て・教育

親が言葉を直すのが最大の入学準備!?

新1年生のために親ができること【2】言葉は決意で必ず変わる!

親の言葉を変えるのに必要なのは心の準備と心がけだけ

──小学校入学を前にして、ついつい焦って忘れがちになりそうなところだと思いますが、他にも否定的な言葉を発してしまうことによる悪影響はあるのでしょうか?

親野 いつも否定的な言葉を浴びせられている子どもというのは、親に対しても不信感を持ってしまいます。「お母さん(お父さん)は、ボク(わたし)のことが嫌いなのかも」となってしまいます。これは、愛情不足感から、親に対する不信感へとつながってしまうのです。そうなると、ますます頑張れない子どもになってしまいます。

 さらに、親の愛情不足感を抱えている子どもというのは、親以外の他者に対しても不信感を持つようになってしまいます。新しい人間関係を築くうえでの第一歩となる小学校入学というひとつの節目に、そういう他者不信感を持つようになるのは、よくないですよね。

 他者不信になってしまうと、先生はもちろん、友達ともいい関係が築けなくなります。そういう子どもは、例えば、廊下で子ども同士でポンと肩がぶつかったりするだけで「ぶつかってきやがって、やる気か!?」などと、トラブルを起こしかねません。

 こうなってしまうと、なかなか友達関係もうまくいかなくなって、被害妄想的にもなるので、さらに攻撃的になってしまい、ケンカも多くなってしまうのです。

 そう考えると親の言葉は、非常に大事だと分かりますよね。子どもにとっての環境というのは、親がつくり出すものです。他にも影響を受けるものはありますが、やはり大半は親の言葉なのです。そこに気づかないで、親の言葉がいつも否定的なものばかりだと、子どもの心はボロボロになってしまいます。

 また、子ども自身の言葉も否定的になってしまいます。親がいつも「また○○していない、ダメでしょ!」「片付けしないとおやつ抜きだよ!」などと言っていると、それを丸ごとコピーして友達との会話に使うようになります。「○○しないとダメじゃん!」とか、「○○しないと、遊んであげない」となってしまうのです。

──多くの親にとってドキっとする話ですが、否定的な言葉を発しないで褒めてあげることを意識するだけでも変わりますよね。

親野 入学前の最大の準備は、まず「親の言葉を変えること」だと言っても過言ではありません。こういう話を、親はなかなか入学準備だと思わないんです。入学準備といえば、数を数えたりだとか、足し算はどこまで、平仮名はどこまでかといった学習面のことばかり気にしがちです。もちろん、そうですが、それよりもっと大事なのは、実は、親の言葉を変えるということなのです。

 もう一度、言いますが、入学準備のための最大のポイントは、親の言葉を変えるということ。親が否定的にとがめるのではなく、肯定的に褒めてあげる。共感することを忘れずにいれば、子どもの言葉も自然と肯定的なものになりますし、自己肯定感も高くなって、他者信頼感に満ちた子どもになります。そういう子どもというのは、だいたい友達関係もうまくいくものです。

 この話を聞いてドキっとした親の皆さんは、今すぐにでも直していただきたいですね。言葉というのは、決意すれば直るものですから。心の準備と心がけ次第だと私は思います。

親野 智可等

親野 智可等(おやの・ちから)

教育評論家。1958年生まれ。本名 杉山桂一。公立小学校で23年間教師を務めた経験と知識を、少しでも子育てに役立ててもらいたいと、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いとたちまち評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。また、子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。読者数は4万5千人を越え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。ブログ「親力講座」も月間15万PV。『「親力」で決まる!』(宝島社)、『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)などベストセラー多数。近著に『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』(PHP研究所)などがある。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。長年の教師経験に基づく話が、全国の小学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会で大人気となっている。

國尾 一樹

國尾 一樹

コンテンツ企画・編集&ライター。早稲田大学卒業後、小学館の学年誌にてライター活動を開始。その後、主に週刊誌にて幅広いジャンルの特集記事、ルポ記事などを取材・執筆。ベネッセ『こどもちゃれんじぽけっと』の親向け情報誌にて父親のための子育て情報連載『オトコマエ育児』を担当した。以降、娘を持つパパライターとして、主に子育てや教育に関するメディアの特集記事や連載、書籍などにも関わっている。娘は現在、公立小学校と公設学童に通う2年生。“育児は育自”をモットーに毎日、娘から学ぶ日々を送りつつ、目黒区「子ども施策推進会議」委員として3年近く参加した。子育て&家事に積極的に関わろうとする父親のための集団やプロジェクトなどでも活動中。

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