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小島慶子 認知症の孤独を、自分の視点で捉えてみた

認知症はずっと怖かったけれど、その疎外感は私たちも経験したことのあることなのかもしれない

 自分が認知症になることを想像したことはあるだろうか。稀なケースとはいえ、中には30代、40代で発症する人もいる。そうでなくても将来、自分やパートナーが認知症になったらと不安になったり、いま実際に親の認知症に直面したりしている人も少なくないだろう。認知症にならないように気をつけるべきことを知ると同時に、なったらどう生きるかを知っておくことも大事だと、先日私は痛感した。

認知症になった人の「早期絶望」が大きな問題

 NHKの認知症キャンペーンで、ある特別番組に出演した。初めての試みというその番組は、認知症の当事者の方々をたくさんスタジオに迎えて、認知症と生きる実感や課題を語ってもらうという企画だった。認知症には幾つもの型があること、進行の具合も人それぞれだということ、できることもたくさんあるということ、なのに診断されてすぐに本人が情報を検索すると出てくるのはいずれも介護する側の話や家族向けの情報で、数年で寝たきりになるとか、人格が崩壊するとか、絶望的な気持ちにさせられるものが多いこと。それによって生きる希望を失ってしまう「早期絶望」が日本の認知症患者の大きな問題となっていること。

 「あなたは認知症ですよ」と診断されて、どこに助けを求めていいかもわからず放り出されたら、深い孤独を感じるだろう。


パースは夏の終わり。夕方には涼しい海風が吹いて肌寒いほど。なんだか夕焼けも切なげに燃えています。

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