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トヨタ式 頑張りの見える化で子のやり切る力育てる

(4)チェックリスト、マグネット、折れ線グラフ、マス塗り。やり切る力にドライブをかける親のフォロー

  トヨタ自動車での取り組みを通じて有名になり、今や海外でも通じるようになった言葉に「改善(KAIZEN)」があるのはご存じでしょうか。その「改善」の考え方は生産現場や職場だけでなく、家庭にも取り込み、日々の暮らしや育児で活用することができます。
 前回の記事では、子どもが自分で決めたことを着実にやる力=「やり切る力」を育てるために必要なゴール設定と年間計画のコツについて紹介しました。今回は、毎日の行動目標とそれを「やり切る」ためのノウハウや親のフォローのコツについてです。『トヨタの片づけ』『トヨタの育て方』など、シリーズ累計60万部超のベストセラー書籍を発行したOJTソリューションズで広報を務める岡内彩さん(3歳と6歳の2児のママ)がお伝えします。

【これまでの記事】
(1)家でトヨタ式を実践!保育園着替えや制作物の片づけ
(2)子どものおもちゃ片づけをトヨタ式で成功させる
(3)
トヨタ式 子どもの「やり切る力」をつける生活習慣

ひと目で分かるチェックリストにする

トヨタ式のポイント

 トヨタでは、目標に対する進捗や問題点を把握するための「日常管理板」という1枚のボードがあります。記載されているのは、トップの方針を受けて立てられた、職場の方針と生産・品質・原価・職場・安全などのジャンルごとの目標、その目標に対する日々の進捗状況。この1枚のボードを見れば、時々しか現場に足を運べない役員もすぐに現状把握ができます。さらに、問題の発生もすぐに把握でき、素早く改善を行うことができます。
 このような大切な役割を担っている「日常管理板」、途切れることなく脈々と運用される背景にあるのは管理監督者による密なフォローです。

 「日常管理板」は確かに非常に有効なツールではありますが、そのまま家庭に持ち込むとかなり堅苦しいのが事実。そこで今回は、「正しい目標を設定する」「現状が簡単に把握できる」「ムリなく当事者が続けられる仕組みになっている」という3つのポイントに絞り、思い切ってチェックリストという簡略化した形で取り組みます。

Step①: 目標項目を決める

 ここでは、前回の記事で作成した年間目標を、毎日のチェックリストに落とし込んでいきます。

 まず、縦にカテゴリーを、横に時間軸(28~31日間)を取ります。ここまでは前回と同じです。カテゴリーに入れるのは、年間目標に関わる項目と、月ごとの目標設定には記載していないものの習慣化が望ましい項目です。前回同様、子どもと一緒に項目を考えるという大原則はここでも同じです。 

 例えばわが家での事例では、下図のように、大きく朝夕に分けています。そして、習慣化関連の項目として「やること」「ごはん」「ねる」などを入れ、年間目標関連の項目には「ピアノ」「本をよむ」などを入れました。


初めての目標設定は欲張らずに

 加えて、それぞれの判断軸を明確にするために、基準となる時間の期限(6:30におきる)や時間の長さ(30分で夜ごはんを食べる、10分ピアノを練習する)を記載しました。

 また、1項目について細かい用事がたくさんあり、子どもが忘れがちな場合には、それを防止するための工夫もしてあげましょう。例えば「やること」については、「かおをあらう」「みずやり」などの細かい項目がありますが、それについては朝・夕で色分けしたマグネットを準備しました。行動できたら、マグネットを線より上にもっていくことで、まだ着手できてない項目が一目で分かるようになっています。


朝を黄色、夕方を青にして、イラストを描いて分かりやすく

 ここでの留意点は、毎日実施する項目と、実施は数日に1回でもいい項目が混じっている点。それでもリストに入れておくのは、それぞれの目標をバランスよく「やり切る」ためです。バランスの確認方法については、後述します。

次ページ 折れ線グラフやマス塗り

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