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木山裕策 子どもは好きなことを自力で見つけられる

会社員&歌手パパ・木山裕策【後編】/教育ママ&パパだった両親から数々の習い事をさせられた。でも結局選んだのは、習わなかった「歌」の道だった

息子4人に対する父親としての思いを託した新曲

 僕はやっぱり自分が生きている証として、歌いたい。そして、その歌で何かを伝えることができたら。そんな思いで8年間、歌ってきました。その思いを一つの形にできたのが、3月にリリースしたアルバム『F 守りたい君へ』です。家族や身近にいる大切な人、守りたい人への思いを歌った名曲をカバーしたアルバムですが、1つだけ、オリジナルの新曲を入れました。それが『旅立ち~home2016~』。

 この歌では、20歳になった長男を筆頭に4人の子ども達への思いを、父親の目線から歌いました。僕のデビュー曲『home』の続編でもあります。

 長男が生まれてから20年間、妻と共に子育てをしてきました。最初に長男が生まれてきてくれたことは大きな喜びでしたが、それは一方で「子育てなんてよく分からない! 子どもが生まれたからといって、急に父親になんてなれない!」という迷いの始まりでもありました。

 子育ては大変だったし今も大変ですが、子ども達は可愛いし、彼らがいてくれるだけで僕は幸せです。子ども達が大きくなるにつれて、親として、自分が子どもに何かしてあげないといけないと思いながらも何ができるのか分からず、僕自身も迷いがある中で、子どもとぶつかったり、葛藤したりすることもよくあります。

 紆余曲折を経て、今、20歳になる長男は独り立ちしていく時期を迎えようとしています。

 そんなときに、親として何をしてあげられるのだろう――。妻とはよく話し合いました。

 そして出した答えは“見守ること”。

 親として何かしてあげたいけれど、本当は何もできないかもしれない。結局、親は子どもが好きなことを見つけて、その道に進む姿を見守るしかできないし、それが親の役目なのかもしれないな――。 

 僕と妻は子ども達をずっとずっと、いつまでも見守っています。そのことを子ども達が分かってくれていれば子育ては完成するのかな……と思っています。

 そんな正直な思いを込めたのが『旅立ち~home2016~』。

 歌手デビューしてからこの8年、僕にも、僕の家族にもいろんなことがありましたが、その色々な思いを肯定的なものとして形にできたので、この曲はすごく気に入っています。

 パパ0年生から始めて、長男が20歳になった今、ようやく僕も一緒に、父親としての成人式を迎えられそうな気がしているんです。

(ライター/松田亜子、撮影/鈴木愛子)

木山裕策

木山裕策

(きやま・ゆうさく)1968年10月生まれ。大阪府大阪市出身。2007年、テレビの歌番組に出演したことをきっかけに、2008年2月にシングル「home」でデビュー。同年の『第59回NHK紅白歌合戦』に初出場する。2016年3月2日、ユニバーサル ミュージックからアルバム『F 守りたい君へ』を発売した。 ■ オフィシャルウェブサイト http://tearbridge.com/kiyama/index.php

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会社員&歌手・木山裕策インタビュー「家族と歌と仕事が僕のすべて」

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