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離婚・生活費増 住宅ローンが払えなくなったら

他人事ではない?「住宅ローン滞納」が続くと、いずれ競売へと進んでいき、自宅を出ていく必要がある。さて、回避法とは?

 6月に、住宅ローン特集を5本お届けしました。住宅ローンを組んだのはいいけれど、「万一滞納してしまったらどうなるんだろう…」という不安が、少しだけ頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。そこで今回、万一住宅ローンを滞納してしまった場合にどうすべきか、対処法についてプロにお聞きしてきました。知識がないと、なすすべがないまま住宅が差し押さえになり、競売にかけられ、出ていかなくてはならなくなるというケースもあります。住宅ローンをきちんと返済していくことが前提ではありますが、万一のときのために知っておいて損はない内容、ぜひご覧ください。

 「住宅ローンを滞納してしまい、競売にかけられる数は年間3万件ある」と、不動産の任意売却などを多数取り扱っている、ROSSOコンサルタンツの花咲圭祐さんが話します。

 「意外かもしれませんが、大手企業に勤務の方や、浪費癖があるわけではないのに住宅ローンを滞納してしまい、返済できなくて窮地に陥るという方がいらっしゃいます。例えば、以下のようなケースです」

●ボーナス払いも含めて住宅ローンを組んでいたけれど、転職したらボーナスが出なくなり、返済が苦しくなってしまった。

子どもの大学進学で大きなお金が必要になり、月々のローン返済が捻出できなくなってしまった。

●夫婦共働きを前提で住宅ローンを組んだが、どちらかが体調を崩して仕事を辞めてしまい、収入が半減してしまった。

転勤になり、その間、自宅を賃貸に出して、その収入でローン返済をするつもりだったが、思ったように入居者が決まらず、ローン返済が厳しくなってしまった。

離婚して、妻が養育費としての現金をもらわない代わりに、夫が住宅ローンをそのまま返済し、妻と子がマンションに住み続けることに。しかし夫の家計が苦しくなって住宅ローンを滞納していた(通知が妻の方には行かないため、妻は気づかなかった)。

●投資用物件を持っていたが、入居者不在の期間が続き、ローン返済が厳しくなってしまった。

 「これ以外にも、“住宅ローンを3か所の金融機関で組んでいて、そのうちの一つの口座の残高が減っていたため、引き落としがされなかったことに気づかず、督促状が来ても確認するのを忘れて、滞納が続いてしまった”というケースもあります」


株式会社ROSSOコンサルタンツ・コンサルティング事業責任者の花咲圭祐さん 任意売却など法律の絡んだ不動産を取り扱う不動産コンサルタント集団の責任者でもあり、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ不動産コンサルタント。依頼者の背景を大切にしつつ、生活再建に尽力。TV・新聞・雑誌などメディア出演多数

 本来であれば、収入・支出の変化も見越したうえで住宅ローンを組む必要がありますが、住宅を購入するときは、子どもが比較的小さく、大きな教育費が掛からない時期であることが多いもの。将来の支出の変化を忘れがちなので要注意です。

 「“借りられるお金(ローン審査が通るお金)”と、“借りるべきお金(今後返済していけるお金)”とは違います。住宅を購入する際には家族のファイナンシャルプランを明確にし、借りるべきお金を算出してから判断することをお勧めします。無計画に住宅を購入してしまい、返済できなくなったというご相談も良くあります」

 返済できなくなったら、「マンションを自分で売却すればいい」「もっと安いマンションに買い替えて、月々のローン返済額を下げ、ゆっくり返済していけばいい」と思う人もいるようですが、それも要注意。

 「“オーバーローン”という言葉があるのですが、例えば3000万円の物件を購入し、3000万円ローンを組んだとして、2500万円のローンが残っている段階で、既に物件が2000万円の価値しか残っていないというケースも多々あります。“ローンの残債>物件の価値”というように、物件の価値のほうが下がる状態を“オーバーローン”といいます。東京都23区の一部の地域を除き、非常によくあるケース。住宅を売却しても、売却して得たお金でローンをすべて返済できないため、完済するには貯蓄で補う必要があります。でも、そもそも住宅ローンを払うことができない厳しい状況であれば、貯蓄がゼロということも珍しくなく、窮地に追い込まれてしまうのです。

 「『それなら、もっと安いマンションに買い替えればいいのかも…』と考える方もいますが、今の住宅のローンを完済しないと、基本的には新たな住宅ローンを組むことが難しいです

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