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小島慶子 キャビンアテンダントから考えるお国柄

吐息交じりで高い声の「機内の妖精」。日本の女性のよそ行きトークはなぜカワイイのか?

 前回に引き続き、飛行機がらみの話で恐縮です。

 CAさんと言えば、あの素敵な機内アナウンス。私も、着陸して駐機場に着くまでのお別れ口上を楽しみにしている。「すっかり暑さも和らぎ、秋らしくなって参りました。銀色のススキの穂が風に揺れ…(中略)またのご搭乗を、心よりお待ちしております……」など、季節感を織り交ぜたしっとりしたアナウンスはCAさんの自作で、腕の見せ所なのだそうだ。吐息まじりの独特の発声法を真似て、帰宅後に家族の前で再現してみることもある。上手にやるのは、なかなか難しい。

 他にもデパートの館内放送や企業の受付嬢など、女性の公的な話し方は「控えめで、包み込むような、可愛らしく、優しげな」ものであることが多い。おしとやかでいいけれど、ちょっと奇妙に感じることもある。

英語・中国語は早口で低音。日本語は吐息交じりでゆっくり

 私がよく乗る外国の航空会社の東京路線には、中国系、東南アジア系のキャビンアテンダント(CA)と日本人CAが乗っている。 機内アナウンスは、英語、中国語、日本語。途中で喋り手が交代する。で、英語と中国語担当のCAは早口で用件だけ述べ、声が低い。日本語担当の日本人CAは空気まじりの高い声で、きめ細やかにゆっくり喋る。おお、これが世界に誇るO・MO・TE・NA・SHIか! …と感動する一方で、機内サービスで映画を見ているときなどは、アナウンスの間は画面が中断するので、ちょっと鬱陶しい(ごめんなさい)。

 ただでさえ英語・中国語・日本語と3回も遮られる。日本語アナウンスがあんまり丁寧だと「可愛く喋らなくていいから、手短に」などという、ささくれた気持ちになってしまうこともある。


最近、原稿はパースの図書館で書いています。図書館のテラスからは、市の中心を流れるスワンリバーが見渡せます。手前に見えるのはセント・ジョージ・カテドラルという教会。右手の古い建物はかつての官庁。改装されて、昨年「コモ・ザ・トレジャリー」というラグジュアリーなホテルになりました。

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