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子育て・教育

自然豊かな地で、小学生が学び暮らす「山村留学」

(上)1~2年間、親元を離れたくましく 「中学受験しない派」の居場所にも 

 かわいい子には旅をさせよ――。

 子どもの教育プランとして「留学」を考えている人は少なくないだろう。留学を計画するうえで重要になってくるのが、行き先の選択。心身の成長著しい大切な時期に親元を離れて送り出すのだから、それだけの価値のある場所を選びたいもの。真っ先に浮かぶのは“海外への留学”だが、日本の国内の“山村への留学”がじわじわと人気を集めているのをご存じだろうか?

 山村留学を実施する団体で構成される特定非営利活動法人全国山村留学協会事務局の秋山雅光さんに話を聞いた。

都会の生活では得られない経験が豊富に

 山村留学とは、子どもが親元を離れて日ごろ通っている学校から一時的に“留学”する形で、自然豊かな山村地域の学校に通い、現地で生活する教育実践活動のこと。基本的には1年間を単位として、4月から翌年3月までの1学年を山村で過ごす。


全国山村留学協会事務局の秋山雅光さん

 「四季の変化を五感で感じられる環境で1年間過ごす生活には、都会の生活では得られない経験の種が豊富にある。新たに築く友達や先生との関係から学ぶことも多く、一定期間、実親と離れた生活にチャレンジすることで自立心を育み、お互いの存在のありがたさを再認識するきっかけにもなる。体験者からはそんな感想が聞かれ、『また来年も参加させたい』と複数年の連続参加をする方も過半数に上ります。中には親のほうが山村暮らしの魅力にほれ込んでしまって、家族で移住を決める方もいらっしゃいます」

 国内で初めての山村留学が実施されたのは1976年のこと。公益財団法人育てる会によって長野県八坂村(現・大町市八坂)で企画され、9人の子ども達が参加した。現在は、60カ所の自治体で、年間約500人が参加している。

 「これだけ広がったのには、受け入れる側の自治体にとっても大きなメリットがあるからです。少子化・過疎化が進んでいる山村地域にとっては、一時的にでも子どもが増えることで学校運営が維持できる。ただし、『生徒数を補えばいい』という動機だけで、子どもの教育機会を広げるプログラムの充実を怠ってしまうところがあるのも事実。事前によく情報収集し、納得できる留学先を見つけることが大切です」

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