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子育て・教育

「身近な人ががんになったら」中学生が授業で学ぶ

身近な人ががんになったら/がんを防ぐためには 医療関係者やがん経験者から学ぶ「生きるの教室」

 身近な人ががんになったら――。がんを防ぐことができたら――。中学生に、がんについて考えてもらおうという特別授業が、全国各地で行われています。バイエル薬品が主体となり、2011年から5年間にわたり開催してきた「生きるの教室」です。

 がんの予防・治療の啓発を通じ、生きることの意義を深めてもらうという目的で、2015年まで全国の中学生を対象に24校で実施され、約2800人の子ども達が参加しました。現在はそのカリキュラムが公開され、自治体主導で授業が続けられています。

 日本人の2人に1人が人生で一度はがんになり、3人に1人はがんで亡くなるといわれています。ただ教育現場では、がんについて学んだり、身近な人がなる可能性について考えたりする機会はほとんどありませんでした。「生きるの教室」はがん予防のための方法論だけでなく、がんとの向き合い方について生徒個々人に深く考え、発表してもらう機会をつくり、「がんという病気を自分ごと化」することを目的としています。そして命の大切さについて考えてもらうことがゴールです。

医療関係者やがん経験者の話を聞いて、考える

 「生きるの教室」の授業は50分×2コマを使って行われます。まず先生から、授業の主旨やねらいについて説明を受け、映像教材『いきるぞう~いのちの河のものがたり』を視聴。私達の命はかけがえのないものであり、一人ひとりが唯一無二の存在であることを、生徒は学びます。

 『いきるぞう~いのちの河のものがたり~』
 体調を崩した母親の言葉に耳を貸さなかった子どもが、母親の死の可能性を感じ取ったとき、人の肩にとまる「いきるぞう」という不思議なゾウの力を借り、死の世界に向かう母親を押しとどめるという物語。生徒達に命が尊くかけがえのないものであること、自らも人類の歴史を過去から未来へつなぐオンリーワンの存在であることを教える。また大切な人を日ごろから思いやる心の大切さも伝える。

 その後は、医療・保険関係者から、がんの原因になり得る生活習慣や、検診受診率など、がんに関する基本的な知識を得ます。

 「たばこは若いときに吸えば吸うほど悪い。中学校からたばこを吸うと、肺がんのリスクは30倍。お父さん、お母さんのたばこを、君たちが吸うとよくない。そもそもお父さんやお母さんががんになったら困る。長生きしてほしいでしょう。君達がお父さんお母さんのたばこをやめさせましょう」(医療関係者)


医療関係者である講師のお話を聞く生徒達

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