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私立中学と公立中高一貫校は併願できるか?

子育て・教育

私立中学と公立中高一貫校は併願できるか?

「できれば私立難関校に入れたい。でも、公立中高一貫校も気になる」という家庭が急増中!

10月18日、この連載記事を基にした中学受験のバイブル本『中学受験 基本のキ!』の[新版]が刊行されました! 中学受験に必要な基本から、知っていると差がつく情報まで、“中学受験のすべて”を網羅。中でも、プロが伝授するオススメの併願校パターンはコンテンツを大幅に増強! 必見です。ところで、この[新版]を読まれた方の中には、「あれ? うちの子が通う塾で勧められた併願パターンとちょっと違うなぁ~」と思った方がいらっしゃるかもしれません。「2月1日に麻布を受験して、2月3日に公立中高一貫校を受検するの?」「私立中学受験と公立中高一貫校の受検って別物じゃないの?」――。

確かに両者は数年前までは、同じ「中学受験」でもその中身の違いから別物と考える家庭がほとんどでした(公立中高一貫校の受検についてはこちらの特集記事「公立中高一貫校の今」をご覧ください)。ところが、この1~2年に公立中高一貫校の第一期生、二期生の進学実績が出始めると、それまで「何が何でも私立志向」だった家庭も、「公立中高一貫校もいいかもしれない」と考えるようになってきたようです。では実際に、私立中学と公立中高一貫校の併願は可能なのでしょうか? 著書の一人である西村則康先生に聞いてみました。

私立難関校を第一志望にしている子なら、少しの対策で合格可能


西村則康先生

 「中学受験」といえば、これまでは「私立中学を受験すること」を意味することが多かったと思います。しかし、2005年に東京都に初の公立中高一貫校が開校し、その翌年からの5年間で11校の公立中高一貫校が誕生すると、「公教育で私立並みの手厚い指導が受けられる」というお得感から、公立中高一貫校が注目を集めるようになりました

 その人気は今も衰えることなく、2016年入試でも約6~8倍と高倍率に。私立の難関校、男子御三家の開成・麻布・武蔵でさえ、倍率は約3倍以下ですから、公立中高一貫校の受検がいかに狭き門であるかが分かります。

 これまでは「何が何でも私立!」と考えて私立中学受験をする家庭と、「取りあえず受検してみて、受かればラッキー!」と考えて公立中高一貫校を受検する家庭の二手に分かれる風潮がありました。

 ところが、この1~2年、公立中高一貫校の第一期生、二期生の進学実績が出始め、東大合格者なども出てくると、私立の難関校を第一志望にする子が、第二志望、第三志望の併願校として、公立中高一貫校を受検するようになってきたのです。

 とはいえ、公立中高一貫校の入学者選別は、“受験”ではなく“受検”と書くように、学力テストではなく、小学校の成績や活動の記録を反映させた「報告書」と「適性検査」と呼ばれる筆記テストで選別が行われます。「適性検査」では、私立中学受験のような教科別の学力テストではなく、教科の枠を超えた総合力が求められます。これが、私立中学受験と公立中高一貫校の受検は対策が全く違うといわれてきたゆえんです。

 「でも、私立中学校と公立中高一貫校の併願は可能です」と、西村先生は断言します。

 「公立中高一貫校の『適性検査』は教科横断型といわれ、一つの教科だけをテストするものではありません。また、ただ知識を問うだけの選択問題や抜き出し問題はほとんどなく、文章やグラフ、資料などを読み、そこから何が分かるかを考え、自分の言葉で表現する力が求められます。そのため、解答の多くが記述式です」

 「しかし、こうした問題形式は、実は私立の難関校の入試では既に行われていることで特別なことではないのです。むしろ、知識の量でいえば、私立難関校を第一志望にしている子のほうが圧倒的に上で、論理的思考力や記述力も鍛えられているため、そういう子にとっての公立中高一貫校対策は、6年生の10月からでも十分間に合います。過去問5年分を解いておけば問題ないでしょう」

 「ただし、一つだけ注意してほしいことがあります」と西村先生は指摘します。

※ 大好評の日経DUAL書籍『中学受験 基本のキ!』の[新版]が出版されました!

  昨年発売し、ご好評につき3刷りした書籍『中学受験 基本のキ!』(日経BP社)の[新版]が2016年10月18日に発売となりました。本書では「中学受験に興味はあるけれど、まだ何も分からない」という小学1年生から、受験直前の6年生までのお子さんと親御さん向けの情報が満載です。中身も共著者により、最新情報に更新され、併願パターンは74校の学校が登場する充実ぶりです! ぜひご活用ください。

「受験初心者から本番直前の6年生まで」 DUALの本
『中学受験 基本のキ! [新版]』 発売!
著者/西村則康・小川大介
価格/1620円(税込み)

【第1章】 わが子に中学受験をさせるか否か?
【第2章】 中学受験のパートナー 塾との付き合い方
【第3章】 受験生 普段の勉強と、長期休みの戦略的な活用方法
【第4章】 男女御三家と早慶付属校の最新問題傾向
【巻末付録】 必見!プロがすすめる併願パターン 74校が登場

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