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スマホ、テレビ…誘惑に負けぬ子どもをどう育てるか

子育て・教育

スマホ、テレビ…誘惑に負けぬ子どもをどう育てるか

元・民間人校長・山口照美/自己管理能力を身に付けるには、痛い目に遭う経験が必要

日経DUAL創刊時から、連載「ママ世代公募校長奮闘記」を執筆してきた大阪市立敷津小学校・元校長の山口照美さん。この4月からは、元民間人校長として公教育に関わる山口さん。そんな山口さんの言葉をストレートに伝える新連載の3回目です! 

* 本連載の最後のページには、大人ではなく“お子さんに向けた”山口さんからのメッセージがあります。ぜひパパやママが声に出して読んであげてください。

「最近、授業中に寝る子が本当に増えた」。中学の先生の嘆きの陰に、スマホあり

 「これから10年の学力向上はスマホとの戦い」――小学校現場での実感と、元塾講師としての仮説と、自分の右手が教えてくれる。電車の中でも、スマホの画面に目を落としていない人を探すほうが難しい。自分が受験生のときに、スマートフォンとネット環境が無くて良かった。心からそう思う。2時間減った学習時間×3年分。暗記とトレーニングの結果で点数を取る試験は、確実に突破できなかっただろう。高校生向けの進路講演では、必ず最後に訴える。

 「スマホ切らずに合格なし!」

 データでは平成27年度・内閣府による「青少年のインターネット利用環境実態調査」に現状が表れている。平日、2時間以上インターネットを使う小学生が27.2%、中学生が46.1%、高校生が70.3%。携帯電話(いわゆるガラケー)のネット利用時間が平均35.2分であるのに対し、スマホユーザーの若者は136分、スマホを握り締めている。その分、学習や睡眠に使うべき時間が奪われる。

 「最近、授業中に寝る子が本当に増えた」と、中学の先生が嘆いていた。自分が中学生で、あんな魅力的なツールを渡されたらそうなるだろう。携帯ラジオを布団に持ち込み、懐中電灯で漫画を読んでいた自分の中学生時代を思い出す。見逃したテレビ、漫画、音楽、好きなタレントの情報発信……すべてが詰まっているうえに、友達とつながり続けている。大人達もまだこのアイテムとの付き合い方を模索している中、子どもが翻弄されるのは仕方ない。

 対策を考えるのは大人の責任だ。ただ禁止するのでも、否定するのでもなく。

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