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離婚or別居 子への影響を考えて親ができること

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離婚or別居 子への影響を考えて親ができること

【子どものための優しい離婚講座】(6) 子どもに優しい離婚 10のポイント/相手に戻ってきてほしい人のための三カ条

 「子どものためにも、離婚をしたほうがいい」ともし自分が思っていたとしても、それは本当に、子どものためになることなのでしょうか。「子どものための優しい離婚講座」特集第1回の読者アンケートからは、「離婚することが、本当に良い道だったのか分からない」「離婚したことに後悔はないが、子どもへの影響が心配……」などと、揺れる離婚経験者の心の内が寄せられました。「離婚を考えたことがある」と答えた人のコメントからも、離婚をするか、しないかの決断をするうえで、大きな心配事となるのが、大切な「子ども」の存在であることが分かります。

 ここまで、離婚にまつわる法律的な話を中心にお届けしてきましたが、最終回では、心のケアに重点を置き、離婚をすることによる子どもへの影響や離婚後前向きに生活をしていくための心の準備、親が子どものためにできることについて、これまでに3万件以上の離婚相談を受けてきた夫婦問題研究家・ライフアップカウンセラーの岡野あつこさんからお話を聞いていきます。

【子どものための優しい離婚講座 特集】
第1回 読者の7割が「離婚を考えた」 夫婦の実態調査
第2回 意外と知らない離婚イロハ 弁護士相談、調停、別居
第3回 「リコン」の三文字 パンダ親父にも意外と身近?
第4回 教えて弁護士さん「これって離婚できますか?」
第5回 親権の行方、ありがちなトラブル 養育費の現実
第6回 離婚or別居 子への影響を考えて親ができること ←今回はココ!

 苦楽を共にし、夫婦が長い結婚生活を送っていくうえで、一度も離婚を考えたことのない人のほうが少数派です。


夫婦問題研究家・ライフアップカウンセラーの岡野あつこさん

 1991年から離婚カウンセリングを始め、3万件以上の夫婦の問題解決に取り組んできた岡野さんは、「夫婦だからこそ他人には言えないようなことで衝突し、八つ当たりもしますし甘えも出ます。お互いにそれが許容範囲であれば、元のさやに納まってしまうのが夫婦というもの。しかし、周囲の冷静な人間が客観的に見れば、お互い離婚などしたくないはずなのに感情的にもつれてしまっているケースも多々あります。相手や自分自身を冷静に見つめ直すことなく、勢いで離婚をしてしまうというのは早急過ぎます」とアドバイス。

 “離婚カウンセラー”というと離婚を奨励すると捉えがちですが、「離婚以外の方法で解決できるならば、それが家族にとって一番良い」というのが、基本的な考え方なのだそう。実際、夫婦のコミュニケーションを改善したり、思いやりを持って接したりすることで夫婦の危機を乗り越える夫婦も多く、相談者の3分の2くらいには、まず「離婚」以外の解決方法を勧めているといいます。

 「残りの3分の1が、『離婚』という解決方法しか見当たらない場合です。例えば、『命に関わるほどの夫の暴力』『家庭崩壊一歩手前の借金』などという相談時には、相談者の安全確保はもちろんのこと、幸せになるための離婚に向けて最善の答えを導き出していきます」と岡野さん。

 最近では子どものために我慢し続ける仮面夫婦より、本来の自分自身を取り戻して、生き生きと自立を目指し幸せになるために離婚する、という選択をする人も少なくないそうです。

 普段の離婚相談の中で、離婚を考えている人に岡野さんが「これだけは!」と勧めていることが、以下の3つ。

■離婚を決意しても、半年から一年の準備期間をおく
■離婚後の生活のために、結婚中から仕事を得て経済的な基盤をつくる
■できれば夫(妻)に内緒の貯金を百万円程度は蓄えておく

 自身も離婚を経験し、経済的に自立しながら一児を育て上げた経験を持つ岡野さん。「色々考えて、それでも離婚を決意したら…?」。DUAL読者に向けて、子どもに配慮した離婚についてのアドバイスをもらいました。

子どもに優しい離婚 10のポイント

【その1】下手に隠さない

 今の時代、お友達の家が離婚しているというケースもありますから、親が離婚を隠そうとしても分かっていることも多いもの。例えば夫が家を出る形で別居に至ったケースでは「パパはちょっと仕事で遅いから」などとごまかしがちですが、隠してしまうと「これは聞いてはいけないことだ」と認識してしまい、それが原因で情緒不安定になる可能性もあります。

 実際に、お父さんが出ていってしまった家庭で、お母さんが子ども達二人にそのことを正直に伝えずに取り繕っていたら、小学校4年生の女の子が口を利かなくなってしまったという相談がありました。

 そうした場合は「子どもだから」と蚊帳の外にするのではなく、「実は今、お父さんが家を出てしまっていて、お母さんは困っているんだけど、一緒に考えてくれる?」と対等な目線で話し合うことが大切です。


子どもの本当の気持ちも大切に。誘導尋問にならないよう、計画を先に立て過ぎないようにすることが大切 

【次ページからの内容】
●離婚してほしい子どもはいないことを前提にする
●いじめや差別など、起こり得るリスクと対策をあらかじめ伝えておく
●離婚前に経済的シミュレーションを怠らない
●働かない夫=「主夫」「ベビーシッター」認定
●別居中のパパ(ママ)を悪者にしない
●幸せは、それぞれがオリジナルのものを作り上げていくもの
●相手に戻ってきてほしい人のための三カ条

次ページ 【その2】自分の考えを子に押し付けな...

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