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いじめ コップに一滴ずつ水を注がれるような苦しみ

子育て・教育

いじめ コップに一滴ずつ水を注がれるような苦しみ

【子どものいじめ・SOS 親ができること 特集】(1)学校関係者に聞いたいじめの実態 「ターゲットになり得る子」は?

 子どもの成長はうれしいものですが、保育園から小学校へと進むにつれて、「うちの子は、まわりのお友達とうまくやっていけるだろうか」と心配になることも増えてきます。ちょっとくらいのけんかは、誰もが通る道と思えても、いじめとなると話は別。エスカレートする前に適切に対処をし、いじめから子どもを守ることが重要となってきます。

 もしわが子にいじめを打ち明けられたら。もしくは、打ち明けられないまま、いじめられている証拠を発見したら。親はどうすればいいのでしょう。誰に相談すればいいのか? 子どもにはどう声をかけるべきか? ―――いじめ問題の第一人者である大学教授、現役スクールカウンセラー、いじめに立ち向かうNPO法人の専門家などに取材をしました。

【子どものいじめ・SOS 親ができること 特集】
第1回 いじめ コップに一滴ずつ水を注がれるような苦しみ ←今回はココ
第2回 「いじめに親はどう対応したか」 読者アンケート
第3回 子どものいじめ なぜ親にすぐ打ち明けないのか
第4回 親の「聞く力」がいじめの解決を左右する
第5回 いじめ問題「先生のNG対応」 親が変えるには
第6回 いじめから不登校に。でも、また立ち上がれる

 10月24日、いじめ防止対策を議論する文部科学省の有識者会議が、学校の教職員は「いじめ対策と自殺予防を業務の中でも最優先にすること」という提言案をまとめた。

 これはつまり、学習指導や部活動、生活指導よりも「いじめ問題に対応するように」と専門家が教職員へ自覚を促したということ。平成25年に施行された「いじめ防止対策推進法」が3年目を迎えるに当たり、基本方針の見直し案と議論されてきたもので、今後、法律が改正される可能性もある。

 いじめが原因と思われる自殺の報道があるたびに、「学校内での情報共有が十分ではなかった」という問題点が、自殺した子の親や第三者委員会などに指摘されている。一方、いじめ防止対策推進法が整備されたことによって「学校側のいじめに対する姿勢が変わってきている」と証言する関係者の声もある。

 法律ができたことにより、学校内のいじめは減ったのだろうか。特集では学校関係者、学者、いじめ問題に取り組むNPO法人などの専門家の意見を聞きながら、いじめ問題について考える。

小学生のいじめ認知件数が8年間で2倍以上に

 ここに、「いじめの認知件数の推移」というデータがある。いじめ防止対策推進法が施行された翌年の平成26年度のデータによると、小学生のいじめの認知件数は約12万2700件。中学生が約5万2900件であるのに比べると、2倍近い数に驚く。同じ小学生の認知件数だけで見ても、平成18年度の約6万件と比べて2倍以上の数字だ。なぜ、小学生のいじめが増えているのだろうか。


いじめの認知件数の推移(平成26年度)有村教授提供

<次ページからの内容>
・スクールカウンセラーが行う全員面接って?
・いじめのターゲットになりやすい子は
・コップの水がたまる前にすべきこと

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