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子どもを否定的に叱らないための「合理的な工夫」

子育て・教育

子どもを否定的に叱らないための「合理的な工夫」

親野智可等/弊害が大きい「否定的声掛け」の代わりに、親が簡単にできる“すごワザ”3つ教えます!

徐々に勉強をする習慣がつく、“とりあえず1問方式”

 勉強に取り掛かりやすくする工夫として、もう一つおすすめしたい方法があります。それは、“とりあえず1問方式”と私が呼んでいる方法です。例えば、算数ドリルの宿題をやらないというのであれば、「1問だけやったら、遊んでいいよ」と言うのです。書き取りの宿題なら、「一文字だけ書いたら、遊んでいいよ」というところから始めてみてください。

 「1問だけやればいい」とは言うのですが、やり始めると、当然、宿題の全体が目に入ります。すると、漠然とではありますが、子ども自身、見通しがつくようになるのです。今日の宿題は「全部でだいたいこれくらいかな。大したことないな」などと、漠然と見通しがつくのが大事なのです。

 ある程度の見通しがついていると、本格的に取り掛かるときのハードルがグンと下がります。大人の仕事でもそうですが、見通しのつかない仕事というのは、手を付けるのも大変です。現在地も分からなければ、終わりも見えない。さらに、全体像も見えないといったことになると、大人でもやる気が湧いてこないでしょう。

 ところが、出口が見えてきた瞬間、サーッと見通しがつく。気持ちが軽くなって、やる気まで湧いてくるといった経験が、誰にでもあるかと思います。これは、子どもたちも全く同じです。

 子どもは当然ながら人生経験が少ないので、自分で見通しを立てるのは至難の業です。そこを親がうまくサポートしてあげることが肝心です。

 ある男の子は、「1問だけ」と言われてやり始めるとスイッチが入るようで、ついでに2問、3問……と手が動き、半分くらいやってしまうこともあるそうです。時には、一気に全部やってしまうこともあるようです。

 “とりあえず準備方式”と“とりあえず1問方式”は、夏休みや冬休みなどの長期休暇にも使えます。例えば、朝ごはんの後に勉強すると決めたのであれば、朝ごはんの前にとりあえず、勉強の準備をしておく。あるいは、1問やっておくようにするのです。これによって、徐々に勉強の習慣が身に付いていきます。

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親野智可等 小学校低学年の子どもと親のコミュニケーション術

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