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「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべき

子育て・教育

「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべき

親野智可等/「今日も楽しいなぁ」と感じる時間が長ければ長いほど、子どもの脳は発達し、性格も良くなる

いろんな経験が引き出しを増やしてくれると考える

 これだけたくさんの習い事がある時代ですから、わが子にピッタリはまるものは、簡単には見つからないものだと考えたほうがいいと、私は思います。運良く、最初に体験したことにはまることもあるのでしょうが、それは珍しいケースです。色々やってみて、「あ、これは良さそうだ」というものを見つけるのです。

 やめてしまった習い事も無駄ではありません。すべての経験、体験が子どもの引き出しとなって増えてくれるのだと考えましょう。例えば、1回だけだったけれど、天体観測の教室に行って、本物の星空を見たとします。これだけでも、ものすごく強烈な体験ですよね。

 その後、理科の授業で天体について勉強をすることになったときに、「あ、オレ、本物を見たことがある!」と思う引き出しが一つ、増えているのですから、決して無駄ではありません。次々と体験させるというのは、お金がかかることではありますが、子どものためですからできる範囲でさせてあげるようにしてみてください。

 もちろん、習い事でなくても、趣味でも何でもいいのです。何か一つ、「これは本当に大好き!」と、それをやっているときは生き生きしている。そんなとき、子どもは時間を忘れているはずです。

子どもの“好き”を応援すると、親子関係も良くなる

 大好きなことに夢中になっているとき、子どもの脳はどんどん耕されていきます。脳というコンピューターのCPUの性能がどんどん上がっていて、地頭が良くなっていく。これが、とても大事なんですよね。

 無理やり、嫌なことをやらせてばかりだと、本当の頭の良さにはつながらないのです。夢中になって一つのことをやっているときに、思考力も集中力も、創造力も表現力もつく。もちろん、記憶力や情報処理能力もそうです。子どもの能力の発達というのは、それぞれがバラバラに伸びるのではなく、一つのことで総合的に伸びていくものなのです。しかも、有機的なつながりを持って伸びていく。こういったことを、ぜひ皆さんには知っておいていただきたいと思います。

 ただ、習い事をやめるか続けるかの話で、先ほどとはちょっと違う例外もあります。例えば、何年かずっと続けてきたもので、本人も努力をしてかなりの成果が出てきた。能力的にも向いていて、ずっと一生、続けられるもののように思える。でも、今、ちょっとした壁にブチ当たっていて、もがいている。

 そういうレベルのものでしたら、何とか乗り越えられるようにサポートしたほうがいいということもあるかもしれません。ですから、ケースバイケースです。ただ、やめぐせがつくと困るから続けさせるといった発想はしないほうがいい、ということは頭に入れておいてください。 

 本人が好きなこと、やりたがることをたくさん親が応援してあげることで、子どもの脳のスペックが上がり、地頭が良くなるのです。そして、自信もつく。自信がつくと、好きなこと以外でも頑張ろうと思う気持ちが芽生えて、さらに頑張れる子どもになります。そして、親はいつも応援してくれるから感謝をするようになり、親子関係も良くなっていく。この流れのイメージを常に持っていただきたいと思います。


画像はイメージです

(イメージ画像撮影/鈴木愛子)

國尾 一樹

國尾 一樹

コンテンツ企画・編集&ライター。早稲田大学卒業後、小学館の学年誌にてライター活動を開始。その後、主に週刊誌にて幅広いジャンルの特集記事、ルポ記事などを取材・執筆。ベネッセ『こどもちゃれんじぽけっと』の親向け情報誌にて父親のための子育て情報連載『オトコマエ育児』を担当した。以降、娘を持つパパライターとして、主に子育てや教育に関するメディアの特集記事や連載、書籍などにも関わっている。娘は現在、公立小学校と公設学童に通う2年生。“育児は育自”をモットーに毎日、娘から学ぶ日々を送りつつ、目黒区「子ども施策推進会議」委員として3年近く参加した。子育て&家事に積極的に関わろうとする父親のための集団やプロジェクトなどでも活動中。

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