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アルコール、スマホ…実は身近にある「依存症」

子育て・教育

アルコール、スマホ…実は身近にある「依存症」

回復支援施設代表で体験者のオーバーヘイム容子さんに聞く(上)

 あわただしい子育て期こそ、ママの健康に気を付けたいですね。今回は依存症がテーマです。ニュースで薬物の問題を目にしても「自分たちには関係ない」と思いがち。でも、「夜、アルコールで気分を上げて仕事や家事をするようになった」「スマホをしょっちゅう見てしまう」というママの声も聞きますし、子育てのストレスから依存に陥るケースもあります。2女の母であり、女性のための回復支援施設の代表を務めるオーバーヘイム容子さん(35)に、依存症から再生した体験を聞きました。

自尊心低く何のために生きているか分からない


オーバーヘイム容子さん 1981年生まれ。依存症の体験を経て、女性のための回復支援施設「フラワーガーデン」(奈良県橿原市)代表に。2女の母。ガーデンは依存症の解決を目指す一般財団法人「ワンネスグループ」の一つ。グループには沖縄や愛知などに入所施設があり、働く場としてラーメン店もある。

―― 容子さん自身、依存症の体験があるのですね。

 「関東で育ち、10代のころからアルコールや薬物への依存がありました。両親は自営で、幼少期は寂しくて、向き合ってもらった感じがなかった。両親がお酒を飲んでけんかすると、離れ離れになっちゃうんじゃないかと止めに入るのが自分。安心できなくて、そわそわして、でも両親と一緒にいたいけど…と、怖くて。小学校低学年のころから、いつも不安を感じていました

 「家のことを話してはいけない、こんな私と友達になってくれないだろうと思っていました。母にお菓子や教材を買いたいからお金をちょうだいと言うと、ポンとくれる。そのお金で『お菓子買ってあげる。人形のお洋服をあげるから遊ぼうよ』と友達を誘いました。友達だよと言われても、本当に友達でいてくれるの?と疑い、自己肯定感や自尊心が低かったんです

 「兄の年上の友人がきっかけで、アルコールや薬物を知りました。その女性は優しくて憧れの存在。楽しいからと勧められて、違法とは知らず好奇心でやってみました。そのときは安心感を得られて、家庭の不和でつらい毎日を忘れられた。親や学校にはばれませんでした。自分に自信がなく、何のために生きているのか分からず、自傷行為や摂食障害、男性に対する依存もありました」

―― どうやってやめたのですか。

 「薬物をやめたのは高校生のときです。学校で仲が良かった子に疎外されたように感じ、依存や自傷行為がひどくなりました。心の痛みが消える感覚が得られず、使ってもやめてもしんどい。それなのにいい子のふりをして、悲しいとか苦しいとか感情を表現できません。薬物をやめた先輩に連絡して助けを求め、薬物依存症の自助グループに行きました。自助グループで『死にたい、学校行くのがしんどい』と話すと『学校に行きたくなかったら行かなくていい。命のほうが大事だよ』と言われて救われました。大人には『もう少しで卒業できるんだから、くよくよせずに、がんばりなさい!』と言われると思ったので、この人たちは信じてみたいと思えました」

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