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大森靖子 世にあふれる愛情と悪意は切り離すべき

子育て・教育

大森靖子 世にあふれる愛情と悪意は切り離すべき

息子の“小さい彼氏”ぶり ワーカホリックな私に癒やしをくれた

良い縁も悪い縁も混ざって、私の部屋を通っていく時期

 しかし、そんな仕事と子育ての良い循環をおびやかす「よほどのこと」も、日経DUALの連載が一旦終了している間、重ねていくつもあった。

 詳しいことは書けないが、ある人に頼まれ、仕事の休みのすべてを費やし、自分にとって何の利益にもならないヘビーな作業をしていた。若い才能のある女の子たちを取り巻く、何人かが瀕死しているレベルの悪い状況をつくっている大人を徹底的に排除した新しい体制をつくることを、会社設立も視野に入れて勉強しつつ、今まで私が個人的に世話になってきたたくさんの仕事仲間に頭を下げ、一日中連絡をとり、協力を得て、ほぼ実現可能というところまで運んでいた。

 当事者である若手の女の子たちも一時は、明るい希望を持ち表情も輝いていた。

 が、理想通りの結果は得られなかった。

 少しの成果はあった。

 私が本件に関わったことにより、周りから多くの邪推を受けることになった。利益を独占していた大人や、別で彼女の才能を利用してのし上がりたい大人には当然目をつけられ、私自身の悪評も立てられることにつながった。

 こうした状況を見た私の男性ファンに、チェキ会で「大森さんにも、会社で働いている私と同じような苦労があるんだなと思って。同じだなーと思うとすごく頑張ろうと思えました」と言われた。そのとき、どんなに優しさや時間や持っているすべてを費やしても、子育ての時間を割いても、完璧な未来にはならなかったむなしさが、やっと「今までの私が把握しようのなかった、会社勤めの人の気持ちが分かる経験ができてよかったな」の思いに変わった。

 他にもさらに口に出せないほどの、やるせないことだらけで、さすがに精神的に不衛生な状態が続いた。でも、そのぶんここ2年間なかったほどの、音楽活動における良い流れも肌で感じつつ、メジャー3rdアルバム『kitixxxgaia』発売に伴いご褒美みたいなことがたくさんあったので、「今は良い縁も悪い縁もごちゃごちゃになって私の部屋を通っていくタイミングなんだな」と思った。

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