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[PR]長期投資、「資本主義」がわかれば怖くない

お金のプランニングは人生設計そのもの。ますます重要になるお金と投資の基礎知識

ますます重要になる資産形成のスキル

石毛 これからの働き方の変化も、資産形成の価値観を大きく変えていくはずです。「終身雇用で定年後も退職金と年金で守られる」というのは、高度成長期時代だけの“期間限定”のモデルなのです。実際、戦前は会社に勤めることは一時的な“出稼ぎ”であり、「サラリーマンは浮き草稼業」という表現もあったくらいです。今はその頃に戻ってきているのではと私は見ています。

 これからは「会社に就職する」のではなく、「職に就く」という発想が必要です。起業やフリーランスのような働き方も増えるでしょうが、むろん、主流は会社に勤めることであることに変わりません。しかし、会社に人生を委ねて安定を求めるのではなく、自分の職業スキルに安定を求める時代になっていきます。変化の激しい時代に、40年、50年という長い職業人生を一つの会社に委ねることは無理だといわざるをえないでしょう。

 逆に、労働市場で自由に職場を選択しやすくなっていますから、能力次第で高給をもらえるチャンスもあります。むろん、常に職業人生が上手く続くとは限りません。そこで重要になるのが資産形成のスキルです。お金を職場からだけに頼らないで暮らせれば、より暮らしは安定します。スキルとは意識と知識の両方が必要ですが、忙しい現役世代は、日々の運用などはプロに任せるなど、専門家をうまく活用することも有効でしょう。

中桐 たしかに、これからはより個人が資産形成に責任を持たなければいけない時代になっていくと私も思います。投資の利点は、「他人の成果で自分も豊かになれる」という点だと思います。誰もがユニクロの柳井さんやソフトバンクの孫さんのようにはなれなくても、彼らを「投資」という形で応援することで利益の一部を分けてもらうことができる。また、日本で安定した生活を送りながら、新興国の成長から資産を増やすこともできる。このメリットは活用しないともったいない。

石毛 まさにそうですね。折角、資本主義の国で暮らしているのですから、資本主義のメリットはできるだけ享受したいですね。そして、一部の億万長者だけではなく、誰でもその恩恵を受けて豊かになれる社会でありたいですね。しかし、資本主義は活力だけでなく格差や不公正も生み出します。しかも、自由であるがゆえに自己責任を基本とする社会です。資本主義のメリットを享受しようとすれば、自助努力と自己責任を強いられるのは、資産形成も同じです。

 それをアシストするのが資産形成のプロなのですから、上手に頼るといいですね。ただし、任せきりではなく、基本知識を備えることは必要です。日常の健康管理は自力で適切に行い、必要な際にはタイミングを外さずに、病状(ニーズ)にあった適任の医師に相談できるくらいの知識は必要なように、お金の問題でも上手にプロを活用できるくらいのお金のリテラシーは身につけておきたいものですね。

中桐 長寿化社会においては、資産形成は一生の問題になっていくと思います。

石毛 定年後の人生が長くなるのですから、公的年金だけに頼るのは大きなリスクです。自分の人生が豊かになり、豊かな社会への貢献もできる暮らし方として、資産形成にトライする若い人が増えていくといいですね。

プロフィール
石毛宏さん 帝京大学経済学部経営学科教授。1953年東京生まれ。1977年東京大学経済学部経営学科卒後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。1994年マサチューセッツ工科大学卒業(経営学修士)。2006年より帝京大学経済学部勤務、現在に至る。日東富士製粉 非常勤取締役。日本証券アナリスト協会検定会員。専門分野は産業論、経営分析。著書に『21世紀を豊かに生きるための資本主義学(金融財政事情研究会)』『教養としてのビジネス入門(創成社)』など多数。

中桐啓貴さん FP法人ガイア社長。1997年甲南大学経営学部卒業。山一證券株式会社に入社。その後メリルリンチ日本証券にて、ファイナンシャルコンサルタントとして資産残高70億円(クライアント180人)、退社まで常に1200人中トップ10の成績を残し、最年少でシニア・ファイナンシャル・コンサルタントに昇進。留学のため退社し、ブランダイズ経営大学院にて、MBA(経営修士号)取得。帰国後、2006年に独立系FP会社ガイアを設立。2016年著書『最短で老後資金をつくる──確定拠出年金こうすればいい』を執筆。他著書16冊。

(取材・文/宮本恵理子 写真/花井智子)

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