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廃校校舎を再生! 地域利用枠もある企業内保育所

子育て・教育

廃校校舎を再生! 地域利用枠もある企業内保育所

順天堂もとまち保育所(東京都文京区)

大きな園舎、細かな家庭的ケア

 のびのび遊べる保育園だが、先生たちのケアはきめ細かい。
 「一人一人のお子さんの個性を大切にした保育を心がけています」という坂井所長が案内してくれた園内では、子どもたちは先生たちに見守られ、家庭的な雰囲気の中過ごしていた。特に、人数の多い0歳児は月齢によって成長の幅が大きいため、部屋も広めに用意してスペースを分け、はいはいなど自分で動き出した子とまだ寝たきりの子とに分けている。

 「仕事をしながらでも授乳を続けたい」という保護者の希望を受けて、冷凍母乳も開所当初から受け付けている。希望があれば、学内の男女共同参画室の冷凍庫で預かってくれるなど連携もしている。生後2カ月から預かりを開始していることもあり、現在でも3人ほど冷凍母乳を持参している利用者がいるそうだ。


0歳児でも月齢の高い子たちのグループは離乳食の最中。みんな穏やかに静かに食べていたのが印象的だった

 国際交流も盛んで、大学に来ている留学生を招いて夏祭りを一緒にやったり、クリスマス会に参加してもらったりしている。ただお客さんとして来るのではなく、子どもとお祭りのお店をやったり、七夕の織姫と彦星の役を演じたりと、一緒に過ごすことを大事にしている。


毎年1年の終わりには1人ずつに年間アルバムを手作りでプレゼントしている。留学生との楽しい時間も写真の中に

 この園の保育の基本時間は、平日は7時半から17時45分、土曜日は13時45分まで。平日の延長は19時までだ。不規則な勤務の多い病院の保育室としては短いのではないかと疑問が湧いたが、

 「職場からは『預かり時間を長くしてほしい』という声は確かにあります。しかし、預かり時間を長くすることにより、その分預けている看護師や職員の勤務時間も長めに設定できるだろうと職場からは期待されます。勤務時間の延長が続けば、子どもも長時間の預かりに疲れて体調を崩したり、親と過ごす時間が少なくなったりと、最終的には子どもにしわ寄せがいってしまうので、そこは慎重な判断が必要だと思います」

 「実際に利用している保護者の方は『最大19時までという預かり時間の制約があるから、今は子育てとのメリハリをつけながらその枠の中で一生懸命に働きたい』という方が実は多いんです。長期的な視点でキャリアを考えても、保育園の間の5年くらいは、子育てに少し時間をとる期間があってもいいですよね」と坂井所長。

 働く親のことも支えながら、子どもたちを温かく見守る保育所。保護者の勤務先と近い関係にあるからこそ、両者のバランスを上手に保った事業所内保育所の例だろう。


園内で調理しているおいしい給食が子どもたちは大好き!


近隣のお散歩スポットは先生たちの手作りマップで一目瞭然。お迎えに来る保護者も参考にしているという

DATA
順天堂もとまち保育所
〒113-0033 東京都文京区本郷1−1−19
03-3830-5036

(写真・文/岩辺みどり)

岩辺みどり

岩辺みどり

いわなべ・みどり 編集・ライター。出版社で雑誌記者を経てフリーランスに転身。3カ国への留学と20カ国以上へのバックパッカー旅行経験から、国内外の働く女性、子育て、教育事情などを取材。英語とサインを使って赤ちゃんとコミュニケーションをとるBaby Signing Timeインストラクターの資格も持つ。二児の母。

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