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人材育成「新人は気合で覚える」は× 解決策は?

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人材育成「新人は気合で覚える」は× 解決策は?

【脱! ざんねんな働き方改革特集】(4)上司の成功体験アンラーニングが不可欠。新人は「一を聞いたら九を確認」せよ

人手不足と生産性向上の必要性から、「働き方改革」が進んでいます。この4月からは「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が順次施行され、効率的な働き方がさらに求められるようになります。4回目のテーマは若手の人材育成です。昭和入社の上司に育てられたDUAL世代と、現在の新人では、働き方への意識やコミュニケーションの取り方も変わってくるのではないでしょうか。「働き方改革」が当たり前の時代の若手との付き合い方を、働き方改革の旗手ともいえる先進企業2社の取り組みから探ります。

【脱! ざんねんな働き方改革特集】
(1) 働き方改革は8割浸透 でも「ざんねん」も満載
(2) ツールや制度導入だけではダメ 仕組み変える意識で
(3)  長時間労働対策「21時になったら電気消す」は×?
(4) 人材育成「新人は気合で覚える」は× 解決策は? ←今回はココ
(5) 男性育休「2~3日有休消化」では単なるお仕事体験
(6) 健康経営、「休養室が宿直室」は× 

「平日も自分の時間が欲しい」がイマドキの若手。彼らを育成するには?

 間もなく本格スタートする働き方改革と共に、新入社員を迎える職場も多いのではないでしょうか。2018年の新入社員への調査結果では、「残業が少なく、平日でも自分の時間を持てる職場を望む」という回答が過去最高になりました。また、「マニュアルに書かれていないことが起きた際は、すぐに先輩や上司に聞く」という新入社員も過去最高になっています(共に「2018年度新入社員 春の意識調査」日本生産性本部発表より)。

 「仕事は先輩を見て学ぶもの」「タスクが終わるまでは帰れない」というようなことが多かったDUAL世代とイマドキの新入社員とでは、意識が大きく違うことが分かります。「仕事を覚えるには根性と気合が必要、時間もかかるもの」という考え方の上司にとって、働き方改革時代は新人教育でも戸惑うことが多いようです。

 中央大学大学院戦略経営研究科教授の佐藤博樹さんも「残業規制だけが進んでいる職場では、管理職は部下に残業させられないから育成もできないと思っています。育てろと言われているし、育てたいと思っていますが、自分たちが仕事を覚えた経験しか知らないので、今の時代に合った方法で部下育成ができないのです。一方、部下は部下で、仕事を覚えたいと思っています。なのに帰れと言われる。働き方改革時代の職場はこのようなジレンマを抱えています」

ここが残念!
仕事は気合で覚えるもの、新人は見て学ぶものという成功体験を上司が引きずっている
スキルが未熟なうちは残業しても仕方がないという意識が残っている
新人には残業をさせられないから、上司が仕事を抱え込んでしまう
新人には残業をさせられないから、仕事を教える時間がない

「根性、気合」の成功体験は忘れ、「仕事は時間内に」をまず教えよう

 こうした状況に必要なのは上司の「アンラーニング」だと佐藤さんは話します。冒頭で述べたように、新入社員の仕事への意識は大きく変わっています。「部下が変わったら、マネジメントも変えなければなりません。上司が部下に仕事をしてもらうのは、数十年前と変わりませんが、今まで正しかったマネジメントが最善ではなくなっています。ここで、過去の成功体験を捨てて(アンラーニング)、新しいことを学べるか、価値観を変えられるかどうかが、新時代の上司に求められています

 佐藤さんによると「仕事は所定労働時間内に収まるようにするべきもの」と最初に教えることが大切なのだそう。「上司が若手のころは、『仕事スキルが低いから、残業して仕上げるのも仕方ない』という働き方だったのではありませんか。しかし本来は、上司が部下一人一人のの能力に合わせて、所定労働時間内に収められるように仕事をアサインするべきなのです。『所定労働時間内まで仕事を終えよう。終わらなかったら仕事の割り振りややり方など何か問題があるから相談しよう』と上司が教えるのが、人材育成の第一歩です」

 それでは働き方改革の一環として、新人育成にも取り組んでいる事例を見ていきましょう。まずは、前回の記事でリポートしたように、「長時間労働」対策で大きな効果を上げているビースタイルです。同社の人材開発部企画担当の岩本恵子さんによると、働き方改革を始め、効果が表れ始めた後もしばらくは、月40時間を超えて残業している社員がいたのだそうです。そこで、岩本さんが残業の多い社員たちに半日付き添い、どのように業務を進めているかを調べたところ、そこにはある共通点があったと言います。

<次のページからの内容>
● 残業が多い若手の共通点「メールを何度も見る、タスクにすぐ対応」
● 上司部下間で、言葉でゴールを確認し合うコミュニケーションを
● SCSK若手、経営層からのダイレクトな言葉に本気度を感じた
● 能力に合わせた仕事のアサイン、先輩との共同担当の両輪で育成
● 残業は年間平均10時間以下。ブラッシュアップのため学校に通うことも
● リモートワークの社内浸透に動画活用し、働き方改革を推進
次ページ 残業が多い若手の共通点 「メールを何...

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