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高い保育料に夫の単身赴任…「いくらためても不安」

【お金の悩み】「貯蓄と投資」の不安相談(上)世帯年収は高くなくても着実に貯蓄してきた夫婦。しかし、夫は単身赴任、保育料や教育費など悩みは尽きず

<相談者のプロフィール>

<夫婦の仕事と年収>
■妻(27歳)/正社員 年収280万円
■夫(27歳)/正社員 年収460万円
■子(0歳9カ月) 認可保育園に在園中

<現在の貯蓄について>
■貯蓄額850万円
■貯蓄のペースは毎月5.5万円を積み立て、相談者のボーナス年間約20万円はそのまま貯蓄へ。夫のボーナス年間約85万円のうち58万円ほど貯蓄し、19万円程度を個人年金の支払いに充てている(残りは夫のお小遣い)

<住宅について>
■持ち家
■2015年7月に変動金利0.725%で2700万円を借り入れして購入(返済期間35年)

<金融商品について>
■つみたてNISA 毎月1.6万円
■海外不動産投資 毎月2.5万円(外貨払い)
■クラウドファンディング 106万円
■FX 30万円(スワップは月3000円程度)
■海外積み立て投資 毎月3.4万円
■個人年金(夫) ボーナスから一括払い(年間約19万円、2022年まで)。44歳で240万円が支払われる予定
■医療保険(夫) 毎月7000円(医療費日額1万円保障)
■終身保険 払い済み。60歳以降に100万円が支払われる予定
■養老保険 払い済み。45歳で130万円が支払われる予定
■収入保障保険、がん保険にも加入している

<その他>
■夫が東京の本社に2年間単身赴任予定
■第二子のタイミングに悩んでいる。0歳の第一子に月4万円の保育料がかかっており、2人目は半額といっても負担が大きい。かといって年齢が離れて2人同時に在園しなくなれば保育料半額ということもなくなるので、考えれば考えるほどタイミングが分からなくなる
■老後資金の心配はしていない

<山崎俊輔さんの回答>

残業ゼロで「60万円がそのままマイナス」にはならない

A. 相談者さんの心配事の一つである夫の単身赴任については、単身赴任手当や家賃補助など、会社からなんらかの手当が出ると思います。まずは会社の制度を確認してもらってください。「60万円の収入減がそっくりそのままマイナスになる」と考えなくても大丈夫です。

 ただし、油断は禁物。食費や日用品などの負担はどうしても生じてしまいます。しばらくは夫婦双方、特に夫の支出をしっかりチェックするといいでしょう。

 また、子育ての面でいえば、お子さんがまだ小さいので、なるべくパパと過ごせる時間をつくってあげるといいと思います。東京まで3時間くらいで行ける距離にお住まいとのこと。夫に帰ってきてもらってもいいと思いますし、相談者さんがお子さん連れで会いに行くのもいいと思います。このあたりも、会社によっては帰省の交通費を補助してくれる制度があったりするので、確認してみてください。

 生活費の心配はあるかもしれませんが、長い目で見ると東京本社への赴任は夫のキャリアアップにつながるはず。将来的には収入アップになると前向きに考えられるといいですね。

第二子問題は「流れに身を任せて」

 もう一つの心配事である「第二子問題」ですが、相談者さんは27歳ということもあり、年齢的にはまだまだ時間があると思います。きょうだいの年齢差を小さくしたいという願望があるなら別として、「保育料半額」という条件にそこまで縛られなくてもいいのではないでしょうか。0、1、2歳児の保育料はどうしても高くなります。金額的にはあと2年経てば、ぐっと安くなるはず。また、お金の問題だけでなく、夫が単身赴任という状況で、相談者さんが1人で働きながらお子さん2人の世話をするというのは、物理的にも大変ではないかと思います。

 夫婦ともに正社員なので、5年後にはお互いに少し年収が上がっているかもしれません。そうなれば家計における保育料の負担感は軽減します。まだお若いということもあるので、第二子に関しては焦らず、流れに身を任せてもいいかもしれません。妊活も単身赴任期間は難しくなるので、夫婦で話し合ってみるといいでしょう。

目標を上げ過ぎてストレスになるのはNG

 冒頭でも申し上げましたが、相談者さんの貯蓄のペースはかなり順調です。住宅ローンの返済もしながら年収の15~20%をためられているので、とても頑張っていると思います。

 学費の準備についてもよく考えていらっしゃるようですが、「理系なら大学院まで」というように、最もお金がかかると思われる進路を前提に考えると、教育費は正直キリがありません。以前の記事(「老後は『持ち家派』が有利? 老後資産形成のイロハ)」で、「最も教育費がかかるのは高校と大学の初年度」「高校の入学金の平均は29万円、大学は85万円」と説明しましたが、相談者夫婦には44歳で個人年金から240万円、45歳で養老保険から130万円が支払われます。この額で子ども2人ぶんの入学金は十分賄えていると思います。また、家も購入したうえで今の貯蓄ペースが続けられるのであれば、子どもの希望が全くかなえられないということはないと思います。

 「どうしたら家族が幸せになれるのか」と仰っていますが、相談者さん自身がある程度幸せを感じていないと、家族全員の幸せを考える余裕は生まれません。高い目標を設定し過ぎてストレスにつながるのはつらいこと。健康に暮らして、毎日の成長を楽しく見守ることができるという「普通の幸せ」をまずは大事にしてみましょう。貯金も学費も子どもの希望をかなえることも「できる範囲で」と考えてみてはいかがでしょうか。

 ――「解決編」では、相談者の投資の内容について、山崎さんに伺います。

(取材・文/樋口可奈子 イラスト/エイイチ)

山崎俊輔(やまさきしゅんすけ)

山崎俊輔(やまさきしゅんすけ)

フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、1級DCプランナー、消費生活アドバイザー。中央大学法学部法律学科卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。WEBを中心に約20本の連載を抱える。40歳を過ぎて4歳の男児と2歳の女児を子育て中のイクメンFP。家事・育児参加は一日平均6時間、保育園登園担当9割、18時帰宅率9割(22時すぎに仕事再開)。でも毎日妻には怒られる日々。近著に『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)。

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