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赤ちゃんがわんわん泣くのには理由があった

子育て・教育

赤ちゃんがわんわん泣くのには理由があった

サルとヒトの違いから分かった、目からウロコの子育て論。他の大人にも世話をしてもらえるよう、赤ちゃんが進化をした

「泣いた赤ちゃんにイラっとしちゃう。私はダメ親だ」
「子どもを預けて、女の人が働くのは悪いことなの?」
「どうしてうちの子はご飯をちゃんと食べてくれないんだろう」

そう思ったことはありませんか?育児の悩みも、「ヒトの進化」に理由がある……。そう感じさせられたのが、今回インタビューしたオランウータンの研究者、久世濃子(くぜ・のうこ)さんのお話です。久世さんは、毎年、東南アジアのボルネオ島(マレーシア)に行き、フィールドワークをしています。乳児を背負って密林の中でオランウータンを追いかけたこともあるそうです。類人猿の研究と、自身の子育ての経験から追究した、ヒトのあるべき子育てとは? たっぷりご紹介します。

(1) 赤ちゃんがわんわん泣くのには理由があった ←今回はココ
(2) 狩猟採集民に専業主婦はいない?
(3) しつけって、どうしたらいいの?

オランウータンの赤ちゃんは静かで泣かない

——さっそくですが、サルとヒトの子育てで、最も違うことを教えてください。

久世濃子さん(以下、久世)顕著な違いは、 サルの赤ちゃんは泣きませんが、ヒトの赤ちゃんは泣くことです。

久世濃子さん

 オランウータンの赤ちゃんを森の中で観察していていつも感心するのは、 赤ちゃんがすごく静かで、お母さんの邪魔にならないことです。お母さんは、朝起きてから食べ物(果実や葉)を探して一日を過ごします。夕方になると毎日違う木の上で、枝を折り畳んでベッドを作って寝ます。

 赤ちゃんはこの間、ずっとお母さんのお腹に抱きついて、自分のペースで母乳を飲み、昼寝します。ヒトみたいに、泣いて駄々をこねることがないんですよ。

オランウータンの親子
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