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母校の学園祭での発見!「ピンクを着る男子」が急増

子育て・教育

母校の学園祭での発見!「ピンクを着る男子」が急増

治部れんげ/変わる「ピンク」の意味とイメージ

ピンクを着る男子の「性別役割分担」への意識はいかに?

 このように、ピンクと自分の距離を図りかねていたのですが、実は最近、国際協力の分野で「女の子のエンパワーメント」を語る際、濃いピンクをよく使うことに気づきました。私が20年ほど会員である国際NGOプラン・インターナショナル・ジャパン(以下プラン)では「女の子の未来に、投資を。」というキャンペーンをしています。

 途上国で女の子の識字率が低く、身体的な暴力を受けやすく、若くして結婚させられることが珍しくありません。そういう問題を踏まえ「女の子への投資を呼びかけるのは、彼女たちがかわいそうだから、ではありません。彼女たちこそ、世界を前に進めていく存在、そう確信しているからです」と呼び掛けています。

 このキャンペーンでは、図のように、濃いピンク(マゼンダ)を使っています。プラン広報リーダーの後藤亮さんは、その理由について「世界で女の子のエンパワーメントをアピールするうえで、女の子の可能性と力を表現するのにぴったりの色」と話します。

 2年前の秋、プランがルワンダから招いた女子中学生とジェンダー専門家の女性にインタビューをしたことがあります。ここでは、プランが手掛ける「ボーイズ・フォー・チェンジ」という男の子向けのジェンダー平等プログラムや、ルワンダで貧しい家庭に育つ女の子が学校に通うのが難しい実態などを聞きました。このとき、後藤さんをはじめとするプランのスタッフは、男性も女性も濃いピンクのシャツを着ていたことを思い出します。

 取材が休日だったので、取材会場に息子も一緒に連れていきました。息子はそれ以来「途上国では女の子が水くみ仕事をさせられて、学校に行くのが難しい」ということは、よく理解しているようです。

 この取材で最も印象に残ったのは、ルワンダのジェンダー専門家グレースさんの次のような言葉でした。

 「日本の大学でお話しした後、何人もの女子学生が私のところにやってきて、こう言ったのです。『父に、もっと母の手伝いをしてほしい』と。母親が父親からサポートされていたら、女子学生も、もっと働くことや社会参加への意欲が湧くはずです。この点は、日本もルワンダも同じだと思いました」

 「どんな国にも、ジェンダー・ギャップはあります。日本にも、男女間の格差はありますよね。女性は従属的なもので、たとえ外で働いていても夫の言うことに従わなくてはいけない、という考えを持つ男性は先進国にもいるでしょう」

 「ピンクを当たり前に着るようになった男子学生」は、親の世代と男女役割が変わったことを、どのくらい意識しているのか、今度、聞いてみたいと思っています。

プラン・インターナショナル・ジャパン提供

(看板デザイン/千葉柚香)

治部 れんげ

治部 れんげ

ジャーナリスト。小学生の息子・娘の母。1997年一橋大学法学部卒業後、日経BP社入社。経済誌の記者を務める。2006~07年ミシガン大学客員研究員としてアメリカの共働き子育て先進事例を調査。14年からフリーに。2018年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。著書に『稼ぐ妻・育てる夫―夫婦の戦略的役割交換』(勁草書房)、『ふたりの子育てルール』(PHP研究所)、『炎上しない企業情報発信 ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社)。現在、東京大学大学院情報学環客員研究員、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。東京都男女平等参画審議会委員、日本政府主催の「国際女性会議WAW!」アドバイザーズメンバー。一般財団法人女性労働協会評議員。公益財団法人ジョイセフ理事。

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治部れんげ 小学生男子とジェンダーを語る

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