足利半日旅 子どもには史跡も楽しめる想像力がある

(下)足利市といえば日本遺産でもある「足利学校」。小さな子どもが楽しめるか不安もあったが…

 子連れ旅行には行きたいけれど、子どもも楽しめるお出かけ先が分からない。そもそも泊まりで出かける余裕がない――。

 そんなDUAL世代にピッタリなのが、「半日旅」という旅のスタイル。『東京発 半日旅』(ワニブックス)の筆者で旅行作家の吉田友和さんは、思い立った瞬間にでも出かけて、半日くらいで帰ってこられる、そんなお手軽で気まぐれな旅を「半日旅」と定義しました。この連載は、そこに“子連れ”という要素を加え、DUAL世代もすぐにでも出かけたくなるような旅ルポをご紹介します。

 今回のテーマは「子どもと史跡を訪ねる」です。

半日旅について語った、吉田さんの過去インタビューはこちら
気ままに楽しむ「東京発“子連れ”半日旅」の魅力
“子連れ半日旅”はハプニングも思い出に

足利に行くならぜひ行きたい場所があった

 上編では「あしかがフラワーパーク」へイルミネーションを見に行く旅を紹介したが、せっかく足利まで足を延ばすのなら、ついでに立ち寄りたい場所があった。足利と聞いて真っ先に思い浮かぶスポット――それは、「足利学校」である。日本最古の学校として知られ、日本遺産にも登録されている。歴史好きなら気になるスポットといえるだろう。

 それゆえに、行くべきか迷ったのも正直なところだった。なにせ、学校跡なのだ。同じ史跡でも、例えば城のようなダイナミックさは期待できない。地味とまでは言わないものの、どちらかといえば大人向けの観光地である。果たして、子どもが楽しめるのか、悩ましいところだった。

 子連れの旅では、なんだかんだいって子ども優先になるのは仕方ない。行き先は基本的に子どもが喜びそうなところばかりをセレクトしている。とはいえ、親である自分だって行きたいところや見たいものはたくさんあるわけで、それらとどう折り合いを付けるかはなかなか難しい。

 しかし、せっかく近くまで行くのに、子どもがいるから……という理由だけで諦めるのは、なんだか悔しかった。悩んだ末、立ち寄ってみることにしたのだ。足利学校は市内中心部にあり、アクセスは便利な場所にある。とりあえず行ってみて、子どもが退屈してそうならさっさと退散する覚悟で訪れた。

 何事もやってみないと分からない。結論から言えば、そんな親の心配は杞憂に終わった。3歳の娘でも驚くほど楽しめたのだ。

足利学校は近年、文化庁の「日本遺産」にも認定された
親は見事な建物に感心し、娘は石拾いに...
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