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子どもの自己肯定感を下げる間違った親の叱り方

子育て・教育

子どもの自己肯定感を下げる間違った親の叱り方

親の否定が子どもの自信の芽を奪う。親は感情的にならずに、叱るのではなくて諭し、言い聞かせて

今、世の中には子育てに関する情報があふれ、親は何を基準に子どもを育てていけばよいのか悩みます。「でも、子育てで大事なことはたった一つ。それは子どもに自信を持たせてあげることです」、そう話すのは公立小学校で23年間教壇に立ち、たくさんの子どもたちの成長を見てきた教育評論家の親野智可等先生です。

本連載では、そんな親野先生が勧める、親も子もポジティブになれる子育てを紹介していきます。

叱るとは声を荒げて欠点をとがめること

 病院の待合室で順番を待っていると、小さな子どもが病院の廊下を走り回っていました。するとお母さんは、ものすごい剣幕で子どもを叱りつけました。子どもはお母さんが大声を出したことにビックリし大泣き。そこをさらにお母さんが叱るので、子どもはますます大声で泣きわめきます。

 病院や電車の中などで、子どもが騒ぐとものすごく強い口調で叱る親御さんがいます。親御さんからしてみれば、「なんとかその場を静かにさせたい」という思いと、「親の私がきちんとしつけをしなければ、この子はダメになる」と思い込みがあるようです。

 しかし、私は子どもに対してこういう叱り方をする必要はないと思っています。広辞苑を引いてみると、「叱る」の意味はこう書かれています。

【叱る】・・・声を荒げて欠点をとがめる、とがめ戒める

 病院で騒ぐ子どもを静かにさせたい。そのために叱った。お母さんからすれば、それは社会のルールを教えるという考えがあったのだと思います。でも、社会のルールを教えるのであれば、声を荒げて叱る必要はありません。そういうときは、子どもに言い聞かせればいいのです。つまり、「叱る」のではなく、「諭す」「言い聞かせる」で十分なのです。

 「病院にはお年寄りや身体が不自由な人がたくさんいるのよ。もし、あなたが走り回ってぶつかったら、どうなると思う? お年寄りは骨がもろいから大けがをしてしまうのよ。危ないでしょう? だから、気をつけようね」

 そうやって言い聞かせてあげればいいのです。声を荒げる必要などありません。また、そのときは、立ったままではなく、座って子どもと同じ目の高さで言ってあげてください。大人が立ったまま言うと、子どもにはそれだけで威圧感があり、「怖い」という印象しか残りません。声の調子も穏やかであることが大事です。子どもに何か大事なことを伝えたいとき、常にこのことを気をつけてほしいと思います。

 一番大事なのは、親が感情的にならないことです。「あっ、私、今イライラしているな」と感じたら、まず深呼吸をしてみましょう。それだけでもだいぶ気持ちが収まります。「そんなことができれば困らないわよ」とおっしゃる親御さんもいるでしょうが、心がけていればだんだんできるようになります。

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親野智可等先生の“ポジティブ子育て”のススメ

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