
子育て・教育
「子が本を読まない」と嘆く前に知っておきたいこと
【親野智可等先生☆新連載スタート】同じ事実でも言葉次第で変えられる。本を読まない子どもに効くプラスのイメージ
今、世の中には子育てに関する情報が溢れ、親は何を基準に子どもを育てていけばよいのか悩みます。「でも、子育てで大事なことはたった一つ。それは子どもに自信を持たせてあげることです」、そう話すのは公立小学校で23年間教壇に立ち、たくさんの子どもたちの成長を見てきた教育評論家の親野智可等先生です。本連載では、そんな親野先生が勧める、親も子もポジティブになれる子育てを紹介していきます。
漫画やキャラクター本でもOK とっかかりはハードルを低くして
「うちの子、本を全然読まなくて……」「お友達は分厚い物語をスラスラ読んでいるのに、うちの子は漫画ばかり読んでいて……」「子どもが本を読まない」と嘆いている親御さんは少なくありません。
「恐らく、 そういう親御さんには『本を読む子は賢い子』というイメージがあるからではないでしょうか?」と、親野先生。
「確かに本をたくさん読む子は、言葉や表現がたくさん身に付き、知識も増えます。文字に対する抵抗感がないので、長い文章でもスラスラ読め、国語をはじめ、あらゆる教科でも生かすことができます。でも、知的な本や分厚い物語を読むことがすべてではありません」
「本を読むのが嫌いな子には、その子の好きなジャンルのものから勧めてみましょう。例えば、サッカーばかりしている子には、サッカーの物語などを読ませてみると、自分の経験と重ねられる部分があり、興味を持って読むようになり、それをきっかけに物語の面白さに目覚めることもあります。初めは漫画でもいいのです。 とっかかりはハードルを低くしてあげるのがポイントです」
「活字が苦手な子は、映像から入るのもいいですね。ディズニー映画が好きな子は、映画を見た後にその本を読ませると、興味を持って読むようになります。 その時に大事なことが一つあります。それは、親御さんの言葉がけです」
それはどんな言葉がけなのでしょうか?
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連載バックナンバー
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